2018-02-26 脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実! 心理学 脳科学 学習法 1タイトル9問制限&穴埋め形式テスト 脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実! 書籍紹介 テスト 第1章 学習マシンとしての脳 - 記憶という生命現象を解き明かす 第2章 なぜ脳は忘れるのか - 記憶のシステムを機能させる忘却の力 第3章 環境に変化をつける - いつもの場所、静かな環境で勉強するのは非効率 第4章 勉強時間を分散する - 一度に勉強するより分けたほうが効果的 第5章 無知を味方にする - 最善のテスト対策は、自分で自分をテストすること 第5章 無知を味方にする - 知らないことをテストする「事前テスト」 第6章 ひらめきを生む - アイデアの「孵化」が問題解決のカギ 第7章 創造性を飛躍させる - 無から有をつくりあげる「抽出」のプロセス 第8章 反復学習の落とし穴 - 別のことを差し挟む「インターリープ」の威力 第8章 反復学習の落とし穴 - 「インターリープ」でアクシデントに強くなる 第9章 考えないで学ぶ - 五感の判別能力を学習に活用する 第10章 眠りながら学ぶ - 記憶を整理・定着させる睡眠の力を利用する 付録 学習効果を高める11のQ&A 脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実! 脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実! posted with ヨメレバ ベネディクト・キャリー ダイヤモンド社 2015-12-11 Amazon 楽天ブックス 書籍紹介 大学受験も、資格試験も、仕事の勉強も、勉強法を変えることから道は開ける。米三大紙『ニューヨーク・タイムズ』の人気サイエンスレポーターが、第一線の科学者らへの取材をもとに、もっとも効率のいい最新の記憶法・勉強法を徹底解明。この一冊で、あなたの勉強習慣が一変する!(「BOOK」データベースより) テスト 第1章 学習マシンとしての脳 - 記憶という生命現象を解き明かす 人間の脳には平均して「〇〇」個のニューロン(神経細胞)があり、それらが集まっている領域を「◇◇」と呼ぶ。ほとんどのニューロンが膨大な数の別のニューロンとつながりを持ち、絶え間なく交信しながら密接に連携する「△△」を作っている。音もなく電気的な信号が飛び交うこの宇宙には、「●●」ギガバイトの記憶容量がある。テレビ番組に換算すると、「◆◆」番組を保存できる。この生けるマシンは、はたから見れば「休憩中」のときでさえ絶え間なく活動する。鳥の餌箱をぼんやりと眺めていたり、空想にふけったりしているときでも、クロスワードパズルを解いているときに消費するエネルギーの「▲▲」パーセント前後を使っている。< p3 > 「〇〇」は、脳に入ってくる情報をふるいにかける役割を担う。「◇◇」は記憶の形成が始まる場所で、「△△」では、保存する価値があるとの信号が発せられた情報が顕在記憶として保存される。< p3 > 脳内にあるその記憶は、細胞が「〇〇」してできる「◇◇」という形で存在する。その「◇◇」を構成する細胞は、「〇〇」すると活性化する(脳科学の世界では「△△」という言い方をする)。「〇〇」して「◇◇」を形成する細胞が、「●●」と呼ばれるものだ。「●●」は生命活動に欠かせないスイッチの一種だと思えばいい。「〇〇」する一方の「●●」から信号を受けとると、スイッチが入って(△△して)反対隣の「●●」へその信号を伝達する。「●●」の「◇◇」によって形成される記憶は、「●●」が無造作に集まってできるわけではない。特定の記憶が最初に形成されたとき、たとえば、ロッカーの扉をバタンと閉める音を初めて聞いたときに「△△」した細胞が集まってできる。それらはいわば、その経験の目撃者集団だ。そして、細胞どうしが接合する部分は「◆◆」と呼ばれ、接合が繰り返されるたびに「◆◆」の「▲▲」は強くなり、信号が伝達する「××」も速くなる。< p7 > モレゾンは、新たに出会った人の名前や顔、新たに知った事実、新たな体験を覚えることはできなかった。新しい情報として脳に記憶することはできても、「〇〇」がないとそれを維持することができないのだ。このことから、「〇〇」とその周辺組織は、当然ながら記憶の形成に不可欠だということになる。とはいえ、星を描くといった「◇◇」的な能力を新たに習得することは可能で、晩年には歩行器を使えるようにもなった。この種の能力は「△△」と呼ばれ、「〇〇」に依存しない。つまり、ミルナーの研究は、脳が扱う記憶は少なくとも二つあると実証したのだ。その二つとは、「●●」意識で扱う「●●」記憶と、「◆◆」意識で扱う「◆◆」記憶だ。< p17, p18 > 40年以上にわたってさまざまな実験を行い、彼女はモレゾンに手術前の記憶がたくさんあることを証明した。「〇〇」の機能がないと、人は新しい「◇◇」記憶を形成できないのだ。人名や物の名称、事実、頭、体験に関する記憶は実質すべて、脳に損傷を負う前に覚えたものだ。つまり、そういう記憶は一度形成されると、「〇〇」以外のどこかに保存されるということだ。それが可能な部位は、脳の表面を薄く覆う「△△」以外には考えられない。「△△」には人間の「◇◇」意識が宿る。< p18, p19, p20 > つまり、脳に保存される事実、アイデア、経験は、「〇〇」に保存されるような形では保存されないということだ。クリック一つで開くファイルとして、いつでもまったく同じアイコンを表示させるようには行かない。脳の場合は、知覚、事実、思考の「◇◇」に組み込まれるという形で保存される。そして、「△△」たびに、その「◇◇」に組み込まれるものが若干「●●」。そうして思い出した記憶は、以前に思いだした記憶を「◆◆」するものではない。それと結びつき、「▲▲」ものである。完全に失うものは何もないが、たどった記憶は絶えず「××」し続ける。科学者たちの言葉を借りるなら、記憶を使えば記憶は「●●」のだ。< p29 > 復習リマインダー 江本 健吾 第2章 なぜ脳は忘れるのか - 記憶のシステムを機能させる忘却の力 とはいえ、忘れることには大きなメリットもある。その一つが、人間に生まれつき備わった、非常に精度の高い「〇〇」としての役割だ。「◇◇」な情報を忘れるおかげで、脳は「△△」なことに集中し、求めている情報を思い浮かべることができるのだ。考えてみてほしい。珍しい単語を大量に覚えた状態で正しいスペルを答えるのだから、脳は何らかのフィルターを適用しているはずだ。別の言い方をすれば、脳は「●●」しそうな情報を「◆◆」している(忘れようとしている)はずなのだ。< p32, p33 > 「忘れることにいいことは一つもなく、脳機能の欠陥だと思われているが、実際には「〇〇」の手助けとなることのほうが多い」。私たちが知覚したこと、覚えた情報、思ったことは、絶えず活動している真っ暗な脳の中にニューロンの「◇◇」という形で点在する。「△△」がこれらを思い出す部分だけを担うとすれば、「●●」は、背景のノイズ、つまり「△△」を妨害するものを「◆◆」し、思いだしたい「◇◇」が発している信号を「▲▲」役割を担う。「◇◇」が発する信号の鮮明さは、その他のネットワークが発する信号の「××」に左右されるのだ。< p34, p35 > 何も、記憶は曖昧な事実とでまかせの集まりにすぎないと言いたいのではない。どんな記憶も、「〇〇」とするたびに脳がアクセスする詳細は必ず「◇◇る」ので、記憶の内容も「◇◇ってしまう」ということが言いたいのだ。こうした考え方やそれに関係するアイデアを説明する新しい理論を紹介しよう。それは以前の理論と区別するために、「不△△の新理論」と呼ばれている。以前の理論はただ単に、記憶は「△△」されなければいずれ脳から抹消されるという時代遅れのものだ。新理論ではもちろん情報が更新されているが、それだけでにとどまらない。理論を徹底的に見直し、「●●」は「◆◆」の敵ではなく最高の友として認識を改めている。この理論は、「不△△の新理論」というよりも、「覚えるために▲▲理論」と呼んだほうがいいかもしれない。そのほうが、理論の内容や基本的な意見、勇気づけられる考え方がよく伝わる。< p36 > この理論の第一の原則は、「どんな記憶にも、「〇〇」と「◇◇」という二つの力がある」だ。「〇〇の力」は、学んだことを「△△」尺度だと思えばいい。この力は、勉強すれば着実に高まっていき、勉強したことを使うことで力が研ぎ澄まされている。ビョークの理論によると、「〇〇の力」は増えることはあっても「●●る」ことは絶対にない。「〇〇する力」が「●●」らないというのは、「◆◆」的に記憶したことは、すべて永遠に脳内にあるという意味だ。< p54 > つまり、脳内の記憶は、徐々に消え去ってなくなるという意味で「〇〇」ことは絶対にないのだ。「〇〇」のではなく、一時的に「◇◇」ことができないだけで、記憶の「△△する力」が低いかゼロに近い状態だということだ。この、記憶のもう一つの力である「△△する力」は、情報の塊をいかに「●●か」の尺度だと思えばいい。これもやはり、学習して使うことで力が増大する。ただし、「強化」をしないと、「△△する力」はすぐに「◆◆」。また、その容量は、保存する力に比べて「▲▲」。ヒントや思い出すきっかけとなる何かから、関係する情報を「◇◇」ことはできるが、どんなときもその数には限りがある。保存の力に比べると、「△△の力」は不安定だ。強くなるのも早いが、「××」なるのも早い。< p55, p56 > 「覚えるために「〇〇る」理論」によると、「◇◇の力」が下がることで、「〇〇ていた」事実や記憶を再び「△△」ときに、より深い「●●」を促進するという。それだけではない。記憶の「◇◇」が「◆◆」になるほど、その後の「◇◇」と「▲▲」の力(●●の力)が高くなる。ビョーク夫妻はこの原理を「××」と呼ぶ。< p58 > 脳がシステムを発達させたのにはちゃんとした理由がある、とビョーク夫妻は主張する。人類が遊牧していた時代、脳は絶えず頭のなかの地図をまっさらにして、天候、地形、捕食者の変化に「〇〇」していた。「◇◇の力」が進化して素早く情報を「△△」できるようになり、もっとも「●●」の深い情報がいつでも取り出せるようになった。「◇◇の力」はその日を生きるためのものだ。一方、「◆◆の力」が進化したことで、必要に応じて決まったやり方をすぐに「▲▲」ようになった。季節は移り変わっても、繰り返し巡る。天候や地形も同じだ。「◆◆の力」があれば、未来を「××」することができる。< p58, p59 > ビョークはこのような記憶のシステムについてこう記している。「古くなった記憶を上書き、または消去するシステムと比較すると、「〇〇す」ことはできなくなるが「◇◇」されたままでいるシステムには重要なメリットがある。「〇〇せなくなる」おかげで、それらの記憶が最新の情報や手順の「△△」になることはない。そして、記憶にとどまっているおかげで、少なくとも特定の状況下では「●●」ことができる」。このように、「◆◆」ことは、新たなスキルの「▲▲」にとって、そして古いスキルの「◇◇」と「××」にとって不可欠なのだ。< p59, p60 > 記憶を使えば記憶は「〇〇」。それは、良いほうに「〇〇」。「◇◇」ことで、覚えたことがより深く脳に「△△」する。それは、余計な情報を「●●」にかけるとともに、覚えたことを一時的に「◆◆」することで可能になる。「◆◆」した記憶をその後再び「▲▲」と、検索の力と保存の力が「××」よりも高まるのだ。< p61, p62 > 復習リマインダー 菅野 真希子 第3章 環境に変化をつける - いつもの場所、静かな環境で勉強するのは非効率 結果はテストの場所によって大きく分かれた。水中でテストを受けたダイバーのほうが、陸でテストを受けたダイバーよりも30パーセントも多く単語を「〇〇せた」のだ。これはかなり大きな差だ。そうして二人の心理学者は、「勉強していたときの「◇◇」が「△△」されたほうが、より多くを「〇〇す」ことができる」と結論づけた。ダイビングマスクの向こうに流れる水泡が、覚えた単語のアクセントの位置を「〇〇す」きっかけとなったのかもしれない。マウスピースをくわえながら行うリズミカルな呼吸、担いでいるタンクの重さ、ウミウシが群れで動く姿ヒントになったのかもしれない。あるいは、単語という「●●記憶」が「◆◆記憶」(潜りながら勉強したという▲▲)の一部になったのかもしれない。きっと、いまあげたすべてが「〇〇す」きっかけを与えたのだろう。いずれにせよ、水中で学習した場合、その状況を「△△」することには効果があるようだ。< p70, p71 > テストの結果、ミルト・ジャクソンの演奏が流れる中で単語を覚え、「〇〇」を聞きながらテストを受けた学生は、平均21の単語を思い出すことができた。これは、同じ条件で単語を覚えたものの、モーツァルトや「◇◇」のなかでテストを受けた学生の平均の「△△」倍である。同様に、モーツァルトが流れるなかで単語を覚え、「〇〇」を聞きながらテストを受けた学生も、ジャズや「◇◇」のなかでテストを受けた学生の「△△」倍近い単語を思い出した。そして、この実験には意外な「オチ」がついた。単語を勉強したときと同じ条件下でテストを受けた学生のうち、「◇◇」のなかで勉強しテストを受けた学生の点数がもっとも低かったのだ。 彼らが思い出した単語数の平均は、ジャズやクラシックがBGMだった学生の約「●●」だった。< p73 > 同じ条件下でテストの点数が高くなるという現象は、「〇〇」の理論に合致する。BGMは、保存された記憶に無意識に織り込まれている。だから、同じ音楽が思いだす「◇◇」となり、より多くの単語が浮かび上がってくるというわけだ。だが、静かな部屋で勉強し、その後静かな部屋でテストを受けた学生の点数が低いことは説明がつかない。スミスは、勉強した状態を「〇〇」するきっかけとなるものが「△△」ことが原因かもしれないと論じた。静寂のもとで勉強しテストを受けた学生にとって、「音の不在は〇〇の◇◇にならない。痛みや食べ物といった刺激の不在が〇〇のきっかけにならないのと同じだ」と記している。つまり、静寂という「●●」は、BGMが流れる「●●」に比べて「〇〇」の材料が乏しいのだ。 < p73, p74 > 半数の被験者のテストは、6分間でできるだけ多くの単語を思い出した順に書くという「自由再生方式」で行った。残りの被験者には、カテゴリーが記載されている用紙を私、それを見て思い出した単語を書くという「手がかり再生方式」でテストをした。そして案の定、自由再生方式でテストを受け、二回ともマリファナを吸った被験者のほうが、二回目は偽薬を吸った被験者よりも「〇〇」パーセント多く思い出した。これほどの差は見られなかったが、勉強のときに偽薬を吸ったグループの場合も、テストの前も偽薬を吸った被験者のほうが、テストの前に本物のマリファナを吸った被験者よりも点数が高かった。つまり、被験者の記憶は、単語を覚えたときと脳が「◇◇」状態になったときに最大限に機能し、「△△」になるかどうかは関係がなかったということだ。< p82, p83 > なぜそうなるのか?その答えは、手がかり再生方式のテストが教えてくれた。こちらのテストの点数は総じて高く、本物のマリファナを吸ったことや吸ったタイミングでの差は見られなかった。このことから、ハイになっていてもいなくても、脳に「〇〇」される単語の数はおおむね「◇◇」だとわかる。ただし、後からそれを思いだすときのために、脳は独自のやり方で単語を整理する。そして、「思い出す△△」がいちばんはっきり現れるのが、それらを覚えたときと脳が「◇◇」状態になったときである。ハイになっていようと冷静でいようと関係ない。一方、テスト用紙にカテゴリーがすでに記載されていると、脳内の「△△」は不要なものになる。脳から引っ張り出すよりも、目の前にあるものを使うほうがずっと「●●」だ。< p83 > Sの能力は驚異的で、彼が思い出す方法は常人にはとても真似できない。とはいえ、「〇〇」の「◇◇」(見たこと、聞いたこと、感じたこと)を使うという彼のやり方は、「△△情報」の活用の仕方の参考になる。特定の記憶に「〇〇」の「◇◇」を「●●」づけることなら容易にできる。単純に、覚えるものによって覚える「◆◆」を変えればいい。< p89 > テストの点数には著しい差が現れた。二回とも同じ部屋で勉強したグループは、40単語のうち平均16個思いだした。勉強する部屋が変わった学生は、平均24個思い出した。単純に勉強する「〇〇」を変えただけで、思い出す数が40パーセント以上増えた。論文の言葉を借りるなら、この実験によって、「被験者を取り巻く◇◇の△△に伴い、●●力に大きな改善が見られることが明らかになった」のだ。< p91 > 勉強する部屋を変えたほうが、同じ部屋で勉強するよりも「〇〇」やすくなるのなぜか?その理由は誰にもわからない。一つの可能性としては、最初の部屋で勉強したときに単語に「◇◇」する情報と、それとは若干異なる別の部屋で覚えたときに「◇◇」する情報が、脳内で「△△」に記憶されていることが考えられる。この2種類の情報には重なる部分があるが、情報は「●●」ほうがいい。あるいは、2種類の部屋で覚えることで、勉強した単語、勉強中に目や耳に入った事実、勉強中に思ったことを思い出す「◆◆」の数が2倍になるのかもしれない。1号室の記憶がダメなら、2号室の記憶から想起を試みるというわけだ。< p91, p92 > 「〇〇」情報の研究が私たちに伝えようとしているのは、結局のところ、「◇◇」さえ変えさえすれば、どの部分を変えるかは大した「△△」ではないということだ。いつもの「●●」や「◇◇」に変化を持たせれば、「◆◆」練習の内容が豊かになる。学んだ知識や技術に磨きがかかり、それらを活用できる時間も長くなる。「◇◇」の何かを変えること自体が「▲▲」の強化につながり、自分を取り巻く「◇◇」に頼らなくても知っていることを「××」やすくなる。< p94, p95 > 復習リマインダー 肥田 亮平 第4章 勉強時間を分散する - 一度に勉強するより分けたほうが効果的 このテクニックは、「〇〇」学習や「〇〇」効果と呼ばれている。一気に「◇◇」して勉強するのと、勉強時間を「〇〇」するのとでは、覚える量は同じでも、脳にとどまる「△△」がずっと長くなるのだ。場合によっては、後から「●●」量が2倍になることもある。< p97 > 「〇〇み」は無意味だと言いたいのではない。徹夜で勉強することの効果は、「◇◇」の試験の点数が向上するという記録が昔からあるので実証済みだ。ただし、前夜のラストスパートの信頼性については、荷物を「〇〇み」すぎた安物のスーツケースみたいなところがある。入りはするが、しばらくすると「△△」。学習の研究者によると、一気に「〇〇む」勉強を習慣にしていると、新しい学期を迎えたときに、成績がガタ落ちする可能性があるという。それをした学生は、「次の学期が始まる頃には、前学期に覚えたことを何一つ◇◇」と、ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学の心理学者、ヘンリー・ローディガーⅢ世は私に話してくれた。「その授業を△△ことがないかのような状態になる」。< p97 > 彼が生み出したアルゴリズムは、学習時間の間隔についての重要な問いに答えてくれた。外国語の語彙や科学の定義など、事実に関する情報を取得して記憶にとどめたいなら、最初に勉強した「〇〇」後に復習し、その次は「◇◇」後、その次は「△△」後に復習するのが最適だ。「△△」を過ぎると、復習する間隔はさらに「●●」。< p109 > ある研究グループは、小学三年生に足し算を教える時間を毎日「〇〇」回設けることを「◇◇」日続けるほうが、毎日2回設けて5日間続けるよりもはるかに効率的だと実証した。別のグループは、細胞、有糸分裂、染色体といった生物の定義を中学生が学ぶ場合、一回の授業で学ぶよりも、「△△」をあけて「●●」回に分けて学んだほうが記憶に残りやすいことを実証した。そして、「スーパーメモ」のように、時間がたつに連れて学習の「△△」を広げていくことが、知識を定着させるのにもっとも効果的だと思われるようになった。< p109 > 実験を始めてから5年後、バーリック家の四人は、もっとも復習間隔をあけてのぞんだテストで最高得点を記録した。このとき彼らは、「〇〇」おきに26回復習した。この最終テストでは単語の76パーセントを思い出すことができ、「◇◇」おきに26回復習してのぞんだテストでは、56パーセントしか思い出せなかった。この実験を始めた当初は、「〇〇」復習しないでいたときのほうが、「◇◇」おきに復習するのと比べて多くの単語を忘れた。だが、その差はすぐに縮まった。何しろ四人は、一回の勉強につき、リストにある単語をすべて「△△」まで勉強したのだ。実験の最終段階となり、「〇〇」の間隔をあけたときにはテストの成績が「●●」パーセント向上した。「誰がこんな結果を想像できただろう」とパーリックは言う。「私は思いもしなかった。「〇〇」間隔があけば、すべて忘れるだろうと思っていた」。< p110 > どうやら、「〇〇」の長さによって、作用する要因は変わるらしい。非常に短い「〇〇」で復習する場合は、短いあいだに同じ情報が入ってくることで、脳がその情報に対する「◇◇」を徐々に失っていくことが考えられる。日単位、週単位といった中くらいの「〇〇」になると、別の要素がかかわってくる可能性がある。「覚えるために忘れる理論」を思いだして欲しい。「△△」は、二つの形で学習を助けてくれる。一つは、重複する情報や矛盾する情報を「●●」にかけるという能動的な役割。もう一つは、運動して筋肉が増えるように、「△△」によって情報を「◆◆」する「▲▲」が増え、記憶のより深い「××」を促すという受動的な役割だ。< p111 > 時間を分散した学習の多くは、たとえば、隣人の名前のようなケースも、第3章で述べたような「〇〇情報」の一つになるという捉え方もできる。隣人の名前を初めて知ったのはパーティーの席だった。2回目は、堀の向こうで彼らが名前を呼びあうのを聞いた。これによる、彼らの名前が組み込まれている「◇◇」は、一つだけではなく二つになった。これと同じことが、新たに学んだ単語や事実をもう一度見直したときに起こる。いま述べた現象はほぼ「無△△」のうちに起こる。「△△」しないところで起こるので、自分では気づかない。「●●」以上間隔をあけた場合、それも3回以上学習時間を設けると、間隔をあけることの「◆◆」が明らかになるので気づくようになる。パーリック家の4人は、学習間隔が長くなるにつれ、自分にとって覚えにくい単語がわかるようになったという。「次に学習するまでの期間が長くなれば、忘れる単語は増えるが、自分の「▲▲」に気づいて修正できる」とハリーは私に言った。「それぞれの単語について、どの手がかり、どの関連性、どのヒントが思い出す「××」として機能するのかがわかる。それらが「××」として機能しなくなれば、新たに思い出す「××」を見つける」。< p111, p112 > 研究チームは26種類すべての結果を比較し、試験の日程に応じた最適な「〇〇」を算出した。「簡単に言うと、勉強時間を分散する最適な〇〇は、いつまでそれを「◇◇か」で決まる」とワイズハートとパシュラーの研究チームはまとめた。試験の日程と最適な「〇〇」は、次ページの表のようにまとめることができる。試験の日程が遠いほど、学習時間の1回目と2回目の「〇〇」が「△△」。試験までの時間と2回目の学習までの最適な「〇〇」を割合で表すと、試験までの時間が長いほどその割合は「●●」することがこの実験で明らかになったのだ。大学生、高校生、中学生ならば、「基本的に、「◆◆」日、あるいは「▲▲」の「〇〇」をあけて勉強すればいいということです。それでほとんど対応できるはずです」とワイズハートは私に言った。< p115, p116, p117 > 念のため繰り返すが、切羽詰まった状況のときは一夜漬けでも問題ない。それで覚えたことは長く「〇〇」にとどまらないというだけだ。学習時間を「◇◇」すれば、「〇〇」に長くとどめることが可能になる。「△△学習は、試験を前に集中して努力することでものごとを印象に残そうとする。だが、そうして覚えたことから想起の「●●」となるものが形成されることはほとんどない。一方、同じことでも「◆◆」や「▲▲」を変えて覚えると、異なる状況のなかで読む、暗唱する、思いだすという過程を繰り返し、ほかのこととの「××」が生まれ、覚えたことを復習することになるので、頭のなかに深く刻み込まれる」。< p118, p119 > 復習リマインダー 橋爪 由香里 第5章 無知を味方にする - 最善のテスト対策は、自分で自分をテストすること 流暢性とは、情報を適切に「〇〇」処理し「◇◇」する能力のことである。事実や公式や要旨がその場で「△△」に「●●」と、翌日や翌々日になっても「●●」と信じてしまうのだ。この流暢性が招く幻想は強力だ。主題や課題の内容をつかんだと思えば、それ以上「◆◆」する必要はないと思い込む。人は「▲▲る」という事実を「▲▲て」しまうのだ。< p123 > 「〇〇性」による幻想を生み出す「学習テクニック」は数知れない。マーカーで線を引く、試験対策を立てる。教師が配る章の概要や参考書だってそうだ。「〇〇性」は自動的に「◇◇」を引き起こす。無意識に「◇◇」が生まれ、復習や練習の「△△性」が正しく判断できなくなる。「同じ内容の勉強を2回するとき、勉強する「●●」をあけると2回目の勉強が「◆◆」になるとわかっているので、「●●」をあけるのは非生産的だと考えてしまう」ウィリアムズカレッジの心理学者ネイト・コーネルは私に話した。「だが、事実はその反対だ。たとえ「▲▲」と感じても、「●●」をあけたときのほうが多く学ぶ。〇〇性が判断を惑わせるのだ。」< p124 > ビョーク夫妻が「〇〇」と呼ぶ原理を思い出してほしい。脳の記憶を掘り起こす作業が「◇◇」になるほど、学習の力(◇◇と△△の力)が高まる。「●●性」はこの方程式の裏返しだ。事実を「◆◆」に思い出せるようになるほど、学習の力が衰える。勉強して覚えた「▲▲」に復習しても意味はない。記憶に何のメリットも生まれない。つまり、「●●性」が生み出す「××」が、テストで平均点を下回る成績を招く主犯なのだ。不安のせいでもない。頭が悪いせいでもない。不公平が原因でも、運が悪いのでもない。元凶は「●●性」にある。< p124 > この幻想から逃れ、「〇〇」対策のスキルを向上させるにはどうすればいいのか。都合のいいことに、学習効果の高いテクニックがその最善策となってくれる。つまり、「◇◇かどうか〇〇する」のだ。ややこしい論理に聞こえると思うが、自分の記憶を「〇〇」することが、本番の「〇〇」での成績向上にもつながる。侮ってはいけない。自分を試すことには、自分で思う以上に価値がある。「〇〇」は自分の力を測るツールとなるだけではなく、「△△」内容を「●●」し、それに伴い知識の「◆◆」の仕方を変える役割も果たす。それにより、後から「△△」力が格段に高まるのだ。< p126 > 二ヶ月後に最終テストを一斉に実施したところ、記事を読んですぐに一回目のテストを受けたグループ(〇〇以内にテストを一回または二回受けたグループ)がもっとも成績がよく、問題の約50パーセントに正解した。対照的に、一回目のテストを「◇◇」以上後に受けたグループの点数は低く、正解率は30パーセントに満たなかった。スピッツァーはテストは「△△」を高める強力な学習テクニックの一つだと実証するとともに、勉強からあまり「●●」をあけずにテストしたほうがいいことも明らかにしたのだ。「テストという形で勉強したことをすぐに「◆◆」。これは、学んだことを「▲▲」にとどまりやすくするのに効果的だ。したがって、テストの回数はもっと増やすべきである」とスピッツァーはまとめた。「自分の知識を確認するテストや正式なテストは「△△」を高めるツールでもあるので、教え子の学力を「××」手段でしかないと思ってはいけない」。 < p133, p134 > 要するに、太陽かラッコのどちらかの文章は2回の学習時間の2回とも勉強し、残ったもう一方は、2回の学習時間のうち1回しか勉強せず、もう1回の時間で思いだせるだけ書く「〇〇」を行ったのだ。カーピックとローディガーは学生を3グループに分け、グループ1の学生にはそれぞれの学習時間の5分後、グループ2には学習時間の2日後、グループ3には学習時間の一週間後に確認「〇〇」を実施した。結果は次ページのグラフのように一目瞭然だった。この実験で特筆すべきことが二つある。一つは、カーピックとローディガーは確認「〇〇」の準備にかける勉強時間を「◇◇」にしたこと。もう一つは、一週間後の確認「〇〇」という大事な「〇〇」で、「自己〇〇」が「勉強」を上回ったことだ。つまり、同じ準備でも、「〇〇」と勉強は「△△」ではないということだ。実際、自分で自分を「〇〇」することのほうが勉強よりも「●●」が高い。それも、本番の試験までの期間が「◆◆」ほど、その差は顕著になる。< p140, p141 > 「教師が『〇〇の実施』という言葉を聞くと、その響が持つ否定的な意味合いや負担から、『これ以上〇〇は必要ない。むしろ減らす必要がある』と言いだす」UCLAの心理学者ロバート・ビョークは私にそう話した。こうした抵抗感を和らげようと、〇〇の実施を「◇◇の練習」と呼ぶ研究者が現れ始めた。この呼び方は、理論的にも筋が通っている。学ぶべきことを学んだ後は、自分で自分に「〇〇」するほうが続けて勉強するよりも効果が高いというなら、それには理由があるはずだ。理由の一つは、ビョークの「△△」の原理から直接得ることができる。勉強したことのある文章、名称、公式、技などを「◇◇」する脳の働きは、見たことのある情報をもう一度見たり、復習したりする働きとは異なり、もっと「●●」だ。その「●●」な労力が脳に保存される内容の「◆◆」や「◇◇」の力を深めるのだ。事実や技術をより深く「▲▲」として習得するのは、単に復習するのではなく、自らそれを脳内で「◇◇」するからである。< p142, p143 > ローディガーの考えはその先を行く。必要な情報を「〇〇」してうまく引き出すと、その情報は以前とは「◇◇」形の記憶として再保存される、彼は主張する。「△△の力」が上昇するだけでなく、記憶自体も新しくなり、これまでとは「◇◇」「●●」が生まれる。「〇〇」のときに一緒に引き出された、「◆◆性」のある新たな情報と繋がったということだ。それにより、記憶を保持している細胞の「▲▲」自体も「××」。つまり、記憶を活用すると、自分で気づかないところで記憶が「××」のだ。< p143 > 復習リマインダー 並木 祐里 第5章 無知を味方にする - 知らないことをテストする「事前テスト」 ローディガー、カーピック、ビョーク夫妻、コーネルといった心理学者たちは、さまざまな実験を通じてあることに気がついた。状況によっては、記憶を「〇〇」して「◇◇」しても(つまり答えを「△△って」も)、単なる「◇◇」で終わらない。「◇◇」どころか、「〇〇」を試みたことによって考え方に「●●」が生じ、問題に含まれる情報が「◆◆」される。テストの種類によるが、「▲▲」形式の場合はとくに、答えを「△△うこと」が学習となる。この学習効果は、回答後すぐに「××」を教わったときにとくに顕著になる。要するに、「△△った推測」をすることで、次のテストでその問題もしくはそれに関係する問題に「××」する確率が増すのだ。< p144, p145 > ほとんどの人は、最初に覚えた国の問題で、10~20パーセント高い点数をとる。自分で答えを「〇〇」した後に「◇◇」を聞くやり方で覚えたほうだ。心理学用語を使った言い方をするなら、「△△の失敗が●●を促進し、その後のテストでの△△で成功する確率を高めた」ということだ。シンプルな言い方をするなら、「答えを〇〇したおかげで、勉強して覚えるときよりも◆◆という意識が強く働き、正しい答えが深く脳に刻み込まれた」となる。さらにシンプルに表すなら、「▲▲」を実施することで、いつもの勉強とは違う形で情報が脳に伝わったと言える。< p148 > なぜそうなるのか?確かなことは誰にもわからない。可能性としては、事前テストの実施が「〇〇」として機能することがあげられる。真っ先に「◇◇」を覚えるのではなく、まずは答えを「△△」することにより、作業が少々「●●」になる。もう一つ考えられるのは、間違った「△△」のおかげで、「◆◆性」が招く幻想が排除される可能性だ。何も勉強せずいきなり「△△」するのだから、「エリトリアの首都の名称を見たばかりだから知っている」という「▲▲」に陥らずにすむ。また、ただ覚えるだけのときに見るのは「◇◇」だけで、5択問題を解くときのように、残る4個の「××」は目にしない。< p148, p149 > 「たとえ答えを間違っても、その後の学習効果は「〇〇」すると考えられる」とロバート・ビョークは言い添える。「そのテストによって、「◇◇」する必要のあることに「△△」が向くようになるからだ」これについては、メリットがあるのは学ぶほうだけではない。「●●」の役にも立つ。「●●」は事実や概念を好きなだけ教えることはできるが、結局のところ、生徒がそれらをどう「◆◆か」が何よりも重要だ。学んだことを頭のなかでどのように「▲▲」し、学んだことを活かして何が重要で何がそうでもないかをどのように「××」するかが大切なのだ。< p149, p150 > 実験は成功だった。総合テストを実施した結果、「〇〇」テストに関係する問題の正答率は、そうでない問題の正答率よりも10パーセント高かった。大差というわけではないが、初めての実験の成果としては悪くない。「このデータだけを踏まえて結論を述べるなら、講義で扱う内容を〇〇テストとして学生に出題すると、講義を終えた後に実施するテストでは、「〇〇」テストと「◇◇」内容の問題の正答率が高くなると言えます」とビョークは私に言った。また、たとえ「〇〇」テストの点数が悪くても、その後に受ける講義に出てくる用語を目にするので、どういう種類の問題、どの概念が「△△」かがわかるようになるという。< p153 > 問題に答える行為は、覚えていることを「〇〇」だけでなく、「◇◇力」全般を高める。そして、さまざまな科目において、見て覚える勉強時間を増やすよりも、覚えたことを「△△」するほうが有効だということも明らかになった。それは音楽やダンスの場合も同じで、「●●」を頼りに練習するほうが効果が高い。いまようやく、「△△」にはその後の「◆◆」効果を高める種類があることが明らかになりつつある。そういう「△△」は、たとえ「△△」の「▲▲」が散々でも関係ない。< p154 > それに本書の目的は、自分の時間に自分ひとりでできる有効な方法を見つけることにある。私は、記憶を「〇〇」する力の限界を引き上げることについて、ビョークやローディガーをはじめとする研究者たちとさまざまな意見を交わした。そのときの会話を踏まえたうえで私に言えるのは、「◇◇」の実施は、単に知識を「△△」以上のことを可能にする非常に強力な「●●」の一つだということだ。その場ですぐに(◆◆に)思い出せないと、自分が「◇◇」が苦手だと思い込む人は多い。そういう「◆◆性」の罠を、「◇◇」は打ち負かしてくれる。また、学習時間の「▲▲」も高めてくれる。それに、これは事前「◇◇」に限った話になるが、事前に「◇◇」することで、その科目への「××」を具体的にイメージできるようになる。< p155 > 教師の多くは、誰かに「〇〇」状況にならないと、誰かにきちんと「◇◇」しないといけない状況にならないと、本当に「△△」したことにはならないと口にする。まったくそのとおりだ。自分で自分を「●●」することは、「よし、この勉強はできたぞ。いまから兄(パートナー、十代の娘)に勉強したことを教えよう」ということだと思うようにするのが効果的だ。必要ならば、「◆◆」を頼りに勉強したことを「▲▲し」てもいい。私は実際にそうしている。「▲▲す」ときは、できるだけ理路整然と、明瞭簡潔になるよう心がけている。< p156 > 覚えておいてほしい。学んだことを自分自身や自分以外の誰かに「〇〇」するという行為は、単純なことに思えるかもしれないが、慣習的な意味での「◇◇」の一形態にとどまるものではない。これは非常に効果の高い学習だ。机に向かって教科書をじっと見続ける勉強に比べると、その効果は「△△」パーセント高い。そのうえ、「●●性」が招く「◆◆」を払いのけてくれる。そして、知らないこと、混乱している部分、忘れていたことを、あっという間に「▲▲」にしてくれる。このとき「▲▲」になる「××」は、最高に価値があるものなのだ。< p157 > 復習リマインダー 橋爪 由香里 第6章 ひらめきを生む - アイデアの「孵化」が問題解決のカギ 問題解決の四つのプロセス:問題を解く「〇〇」となる考えが浮かんだのは、それまでやっていた作業を「◇◇」、意図的にそのことを「△△」ようにした後だ。カギとなる考えが浮かんだときの経験には、いくつかの段階が含まれているのではないか。ウォーラスはそう考え、それらを「〇〇となる考えを左右する段階」と呼んだ。< p172 > 第一段階は「〇〇」だ。これは、「◇◇的思考」または「△△性」が必要となる問題に「●●」している期間を指し、数時間のこともあれば数日(あるいはそれ以上)のこともある。「〇〇」の段階では、解決を必要とする問題を詳細に「◆◆」し、解決のヒントや手順の候補が手元にあるが、それだけではまだ足りない。一度「▲▲」をすべてだしきるまでが準備だ。そこまでしないと「××っている」とは言えない。完全に「××った」ときに、「〇〇」段階が終わる。< p172 > 第2段階は「〇〇」だ。この段階は、問題を一時的に「◇◇」ときに始まる。ウォーラスは、この「△△」期間に知性が密かに何らかの行動を起こしていると考え、その活動が非常に重要だと確信した。「知的活動の処理の一環として、既存の情報に新しい情報の「●●」が行われている。どうやら自ら「◆◆」しないところで、情報の「▲▲」が起きているらしい」。要するに、知性はオフラインで問題に取り組んでいるということだ。問題の解決に使っていた情報を見てまわりつつ、解決に「××」すると見なされなかった情報を新たにつけ加えたりしているのだ。< p173 > ウォーラスのとらえている「〇〇」にはこの段階特有の特徴がいくつかある。一つは「◇◇」に知的活動が行われるということ。この段階に入ってから脳内で起きている知的活動を、本人は「△△」していない。そしてもう一つは、問題そのものを、一度構成する要素まで「●●」し、再度「◆◆」ということだ。私が中学生に出題した鉛筆の問題を例にするなら、この段階のどこかの時点で、第一段階では思いださなかった「▲▲」が組み込まれる。< p173 > 第3段階は「〇〇き」だ。これがいわゆる「◇◇体験」を得る瞬間で、雲が晴れ、解決策が突如として現れる。またポアンカレの例になるが、彼がフックス関数の謎を解くのが諦めたときのことだ。「ある晩、普段は飲まないブラックコーヒーを飲んだせいか、なかなか寝つけなかった。さまざまな考えが頭に浮かんだ。はじめはどれもいいとは思えなかったが、やがてある「△△」がぴったり噛みあった。確かな「△△」が生まれたのだ。翌朝目覚めたとき、私はその結果を書き出しさえすればよかった」。最後となる第4段階は「●●」だ。「〇〇」いた考えが本当に問題を「◆◆」するかどうかを確かめる。< p174 > ほとんどの学生が、4つ目の方法はパッとひらめいたと言った。しかも「〇〇」は一切もらわなかったとも言っている。あれほどはっきりと「〇〇」をもらったにもかかわらずだ。このように答えた学生たちは、気恥ずかしさから事実をごまかしただけだろうか?そうとは考えづらい、とマイヤーは言う。「問題の解決策を思い浮かべるというのは、バラバラになった「◇◇」の完成図に「△△」のに似ている」と彼は書いている。「〇〇をもらったという「●●」がないのは、突然現れた解決策に「●●」が支配されたからだ」。マイヤーの実験は、後世に語り継がれるようになった。それは、「◆◆」段階の知的活動は「▲▲」に行われることがほとんどだと証明したからだ。脳は「●●」の外でつねに周囲に目を光らせながら、答えの「〇〇」となるものを探している。< p179, p180 > 結果はと言うと、孵化のための休憩が効果を発揮した。ただし、効果が表れたのは「〇〇」ヒントをもらったほうのグループだけだった。彼らはこの二回目のテストで、何のヒントももらわなかったグループの倍の数を正解したのだ。スミスとブランケンシップは、この結果を「選択的◇◇」に起因すると考えた、誤った方向に考えを「◇◇」させる言葉を与えれば、一時的にほかの答えの可能性を「●●」するが、「最初の試みに失敗した後、時間がたつにつれ、●●する力が徐々に◆◆なると思われる」と彼らは論じている。先にも触れたが、「◇◇」は学習を助けてくれる。フィルターとして情報をふるいにかける能動的な役割を果たすとともに、その後の学習を通じて「▲▲」の強化を可能にするという受動的な働きを持つのが「◇◇」だ。そして、それらとはまた別の形で、「××」的な問題解決でも役立ってくれる。< p190, p191 > 改めて言われなくても、問題を解決している途中で「〇〇」するということは、誰もがすでにしている。しばらくテレビの前で横になる、フェイスブックを見る、友人に電話をかけると行ったことをして、「〇〇」したことに「◇◇感」を覚える。だが、そこに「◇◇感」を覚えるのは間違いだと科学は言う。それだけではない。「△△」ときにそうした「●●」をとることは問題を解く「◆◆」になることが多いとも言っている。< p195 > 復習リマインダー 足達 浩明 第7章 創造性を飛躍させる - 無から有をつくりあげる「抽出」のプロセス 「〇〇」にわたって「◇◇性」を積み重ねていく孵化は、前章で説明した短い時間における孵化とは性質が異なるので、新しい名称が必要だ。よって、ここからは「△△」と呼ぶことにする。そして、この過程が脳内に存在し、その内容は「●●」によるところが大きいと思ってもらいたい。どんな厳密な方法を用いても、「△△」を研究することは「◆◆」だ。しかし、心理学を通じて、被験者の心理を掘り下げて「◇◇」の働きを説明することはできる。それがわかれば、「◇◇性」が必要になる作業に「▲▲」できる。< p202 > ここで注目すべきは、「〇〇性が必要になる」という点だ。心理学者のあいだでは、「◇◇」は「△△」しなかった何かをつくりあげるための「●●」と定義されている。その何かは、期末レポート、ロボット、オーケストラの曲など、迷宮をさまよいながら成し遂げることを指す。< p203 > 実験終了後、ツァイガルニクは被験者に向かって、割り当てられた作業を思いだせるだけすべて紙に書きだすようにと告げた。そうしてできたリストは、次のことを教えてくれた。平均すると、ちゃんと「〇〇」させた作業に比べ、「◇◇」が入って「〇〇」させられなかった作業のほうを、90パーセント多く覚えていた。それだけではない。リストの上部は、「◇◇」が入って「〇〇」させられなかった作業が占めていた。「〇〇」した作業で思いだしたものがあっても、それらはリストの下のほうだった。「かかわった△△だけ考えれば、〇〇した作業のほうに分があるはずだ。作業を〇〇させた被験者は、当然、〇〇させられなかった人よりも長くその作業に携わったのだから」とツァイガルニクは書いている。「◇◇」が入るという「●●」により、その経験が「◆◆」に残りやすくなる、そんなことが現実に起きたのだろうか? < p206, p207 > その後も実験を続けた彼女は、「〇〇」が記憶に及ぼす効果は、相手が作業に「◇◇」しているときを見計らって「〇〇」をすればさらに高まることを突き止めた。興味深いことに、「△△」のタイミングで「〇〇」をされると、記憶に止まる「●●」が最大になるらしい。割り当てられた作業に「◆◆」になると、人はそれを「▲▲」させたいと思う。その思いは「▲▲」に「××」につれて強くなる。ツァイガルニクは次のように結論づけた。「作業を▲▲させたい欲求は、最初のうちはうわべだけのものかもしれない。しかし その作業に◆◆になるうちに、本物の欲求が生じる」< p207, p208 > ツァイガルニクの研究により、脳には二つのバイアスが備わっていることが明らかになった。一つは、割り当てられた作業に「〇〇」すると、たとえ意味のない作業でも、それを心理的に「◇◇」に感じるようになるというもの。そしてもう一つは、作業に「◇◇」しているときに「△△」が入ると、その作業が記憶にとどまる「●●」が長くなることだ。しかも彼女の実験によれば、その作業は脳内リストの「◆◆」に押しあげられるという。この種の「△△」は謎を生む。それに、ツァイガルニク効果により、未完のエピソード、章、作業が脳内リストの「◆◆」に押しやられ、「▲▲」という気持ちにさせられる。それこそまさに、長期にわたって何かを成し遂げたいときの理想の状態だ。つまり、長期にわたって創造性を積み重ねていく「××」という過程に真っ先に含まれるのは、学習の敵とみなされている「△△」なのだ。< p209, p210 > ビサルドロップを与えられたグループのほうが、もう一方のグループに比べて飲みものに関係するものを2倍多く思い出したのだ。喉が渇いている状態が、オフィスにある何を「〇〇」し、後から何を「◇◇か」に影響したのだ。この実験は、社会心理学の原理を正攻法で賢く活用したものだと言える。脳内のトップに1つの「△△」(この場合は「飲みもの」)を据えれば、人の「●●」はその実現に向く。それにより、どこを見て何に気づくかがある程度決まると実証して見せたのだ。「この結果から、基本的なニーズや動機が、それを満たすのに役立つものを周囲から「●●」する力を増大させたのだとわかる」と、実験を発表した論文で結論づけられていた。実験で喉が渇いた学生は、ペットボトルや炭酸飲料の缶だけでなく、コーヒーカップ、カップの受け皿、ペットボトルの蓋など、飲み物に「◆◆」するものすベてにおいて、喉が渇いていなかった学生に比べてその存在に「▲▲」確率が高かった。「××」の有無は関係ない。喉が渇いているという状態が、飲みものに繋がる何かを周囲から漁ろうとする脳内ネットワークを活性化させたのだ。< p213 > 「〇〇の達成に向けて行動を起こすと、それが最優先事項となり、知覚、思考、言動が突き動かされる」と、イェール大学の心理学者ジョン・バーは私に話した。ということは、「〇〇」の達成をもっとも効率よく「◇◇」に移すにはどうすればいいのか?重要で難しいことをやっている瞬間に「△△」を入れればいい。ツァイガルニク効果を活用し、その作業を脳内リストの「●●」に押しあげるのだ。「◆◆」が高まることで「▲▲」が研ぎ澄まされていくので、ものごとをはっきりと理解したときに生じる「××」を得やすくなる。この「××」こそ、創造性を必要とする人々が求めてやまないものだ。< p215, p216 > 山を乗り越える前に「〇〇」したからといって、その仕事が完全に止まるわけではない。止まっているように見えて「◇◇」。これが「△△」の第一段階だ。それに続いて、関係する情報を「●●」する第二段階が始まり、「◆◆」なところから関係する情報を「◆◆」する。そして第三段階では、入ってきたさまざまな情報についての自分の「▲▲」に耳を傾ける。「△△」はこの三つの要素で決まり、この順序で起こる。< p224 > 私は何年も前から、多大な労力を要する仕事があるときは、それに「〇〇」後で「◇◇」を片づけたほうがいいと実感している。心理学的な言い方をするなら、そうすることで仕事の「△△」が縮小するのだ。仕事が日を追うごとに大きくなっていったりしない。すでに「●●」ができていれば、仕事がしやすい。「◆◆」しても、落ち着いて再開できる。それに、数時間取り組んで理解できないことがあったとしても、そこで「◆◆」するのは「▲▲」の第一段階に入ることだと理解している。私は「▲▲」のことを思いどおりに「××」する手段の一つだととらえている。< p224, p225 > 復習リマインダー 橋爪 由香里 第8章 反復学習の落とし穴 - 別のことを差し挟む「インターリープ」の威力 「〇〇を取り入れた練習が、運動スキーマ(一つの◇◇としての△△の記憶)の初期形成を促進すると思われる」と彼らは書いている。練習に組み込んだ「〇〇」が、「△△を●●する力を高める」役割を果たすのだ。別の言い方をするなら、「〇〇」を取りいれた練習のほうが、一つのことを「◆◆」して行うよりも効果的だということだ。なぜそうなるかというと、「△△」を「▲▲」する基本を身につけざるをえなくなり、どんな位置の的にも「××」できるようになるからだ。< p223, p224 > 勝者はどのグループか?「〇〇」に練習したCグループの圧勝だった。彼らは平均18ポイント獲得したのに対し、次に続いたBグループ(三種類を◇◇に練習したグループ)は平均14ポイントだった。一度に一種類しか練習しなかったAグループは最下位で、平均12ポイントだった。練習していた3週間のあいだ、もっとも「◇◇」の向上が見られたにもかかわらずだ。3週間目に入ったとき、Aグループの「◇◇」は群を抜いていた。ところがいざ最終テストになると、彼らはぼろぼろになった。彼らは「一つのことを繰り返し練習させないようにすれば、人は絶えず「△△」せざるを得なくなる。それにより、「●●」全般に対応する「◆◆さ」が身につき、ひいては個々の◇◇に磨きがかかる」との結論を下した。< p123 > ちなみにこれは、お手玉の研究とまったく同じ結論である。ただし、グッドとマギルは研究結果をさらに一歩先に進め、サーブの種類を「〇〇」練習で絶えず「◇◇」することが、「△△力」にもつながると記している。スキル一つひとつが磨かれるだけでなく、どんな状況にも「●●」できるようになるというのだ。シュミットとビョークは、この実験だけでは、お手玉の研究と同じく何の証明にもならないとわかっていた。とはいえ、同様の研究はほかにも存在し、いずれの実験にも共通することが一つあった。それは、「◆◆」のことを「〇〇」練習を繰り返していくと、どんな形態にせよ、「▲▲」のことだけに絞った練習よりも技術が「××」するという点だ。< p238 > この共通点について考えるとき、「〇〇」VS「◇◇」という見方ができる。「〇〇」のあいだは、ある程度「◇◇」がきく。「△△」を遮断したり回避したりできるし、必要だと思えば練習のペースを落とすこともできる。それに何より、どの技術や動きをどんな配分で練習するのかを、「●●」で決めることができる。すべては「●●」しだいだ。一方「◇◇」は違う。自宅の庭でステップオーバーを1000回練習することはできる。しかし、敵チームの選手ふたりが自分に向かってくるなか、全速力で走りながらそれをするとなれば、難易度に格段に上がる。そうした「◆◆」な要求が実験に取り入れられていたことが、カーとブースの意見の信ぴょう性を高めることとなった。それに、シュミットとビョークは、彼らの発見した原理は物理的なスキル以外にも適用できることを十分に承知していた。言語の記憶を素早く掘り起こすには、物理的というより精神的な「▲▲性」が必要となる。だがそうした「▲▲性」は、「××練習」で培われるものではない。< p238, p239 > 50の名前のうちのいくつかは、覚える時間を与え、続けて「〇〇」かテストを実施した。残りの名前は、「◇◇」見せただけでテストした。ただし、テストの前に別の授業を挟んだ(学生たちは、その間に名前とは別のことを「△△」)。つまり、半分の名前は純粋に名前を覚えることだけに費やし、残りの半分は途中で「●●」が入ったということだ。ところが、30分後にテストを実施すると、学生たちは、「●●」が入った名前のほうを10パーセント前後多く思い出した。名前を覚えることだけに「◆◆」するほうが負けたのだ。< p240 > 「〇〇練習」が「悪い」と言いたいのではない。新たな学習や学習題材に慣れるためには、ある程度の練習が必要だ。とはいえ、「〇〇」は強力な幻想を生む。技術は「◇◇」に向上するが、その状態が「△△」。一方、ほかのことを「●●」練習すると、一回の練習時間内で「◆◆」改善は「〇〇」練習ほど早くは表れないが、練習を重ねて得る技術や知識は「△△」だ。長い目で見ると、一つの技術に絞って「〇〇練習」を重ねると、向上のスピードが「××」のだ。< p240 > 「技術を学ぶさまざまな状況のなかに、そうした「〇〇的」に正しいと思えない現象が「◇◇」の特徴として存在することに、我々は強い感銘を受けた」と彼は言う。そしてこう結論づけた。「うわべだけを見ると、体系的に「△△」を取り入れた練習は、新たな情報処理活動の「●●」、もしくは情報処理活動の一部が「◆◆」ため、練習中はパフォーマンスの「▲▲」を招くことがある。しかし、それと同時に、パフォーマンス能力の「××」を生む効果も招くと思われる」 < p241 > どの活動が彼らの言う「体系的に〇〇を取りいれた練習」に当てはまるのか?第4章で紹介した「◇◇効果」がその一つだ。勉強時間を「◇◇」させることは、途中で「△△」を入れるのと同じことであり、余分な時間や労力をかけなくても「●●」が深まる。また、第3章で紹介した「◆◆情報を変える」こともそうだ。「●●」する場所を一箇所に定めず、教科書を屋外やコーヒーショップに持参してそこで勉強すれば、「▲▲」の定着率が高まる。< p241 > どちらの学習テクニックも、一つのことに集中する「〇〇練習」を取りいれているので、学習と学習のあいだにある程度の「◇◇」も発生する。ビョーク夫妻が提唱した「覚えるために「△△」理論」では、「◇◇」を招くテクニックはすべて「●●」だとされている。「△△」と、記憶や技術を掘り起こす難易度が高くなるので、その余分な働きにより、「◆◆」と「▲▲」の力(学習の力)が高くなるからだ。しかし、それらとは別にもう一つテクニックがある。1メートル先の的を狙う最終テストで最高の成績をおさめた子供たちは、1メートル先の的を狙う練習を一切していない。また、練習と練習の間隔をあけることも、練習する部屋を変えることも、白衣を着た心理学者に途中で邪魔されることもなかった。ひたすら二つの的を「××」に狙っただけだ。二つの差はわずか数十センチだが、その小さな差を行き来させるという考えが重要なのだ。< p241, p242 > 復習リマインダー 沢田 絹子 第8章 反復学習の落とし穴 - 「インターリープ」でアクシデントに強くなる ふたりは72人の学生に向かって、コンピュータ画面上の絵画を覚えるようにと告げた。そのうち半分の学生は、一度にすべての絵を勉強した。たとえば、クロスの絵が3秒ごとに6作続けて表示され、その次はブラックの6作が、やはり3秒ごとに絵の下に表示され、その次はイェイメイの絵が6作、という具合だ。同じ作者の絵を被験者がひとまとめに見ることから、コーネルとビョークはこれを「〇〇学習」と名づけた。残りの半分の学生も、絵を見る時間と絵の下に作者名が表示されるのは同じだった。ただし、絵が画面に表示される順番は作者別ではなく「◇◇」だった。「◇◇」に学習したグループは「△△」パーセント正解したのに対し、「〇〇学習」をしたグループは「●●」パーセントしか正解しなかった。「美術史の教師(そして「◆◆」)は納得しないかもしれないが、「▲▲」画家の絵をあいだに差し挟むほうが、同じ画家の作品を「××」見せるよりも効果的だと判明した」。< p245, p246 > この差し挟む行為を、認知心理学の世界では「〇〇」と呼ぶ。その意味は単純に、学習中に「◇◇性」はあるが「△△」何かを「●●」という意味だ。このテクニックは、ほぼどんな学習素材でも、脳により「◆◆」刻み込むことを可能にしてくれる。< p247 > コーネルとビョークは、「〇〇学習」と「◇◇学習」の両方を経験した被験者の意見を尋ねた。テスト終了後に質問票を配り、同じ作者の絵を続けて見る「〇〇学習」と、ほかの作者の絵が混じった「◇◇学習」のどちらかがよかったかと尋ねた。すると、「△△」パーセント近くの学生が「〇〇学習のほうがよかった」と答えた。ほかの作者の絵が混ざることが「●●」助けになるとは感じていなかった。テストを終え、ほかの絵が混ざることが大きな強みを生むと明らかになった「◆◆」でも感じていないのだ。「それがこのテクニックのもっとも驚くべき部分かもしれない」と、ケント州立大学の心理学者ジョン・ダンロスキーは言う。「人は、ほかの種類を混ぜたほうが▲▲がつきやすくなると目の前で示されても、それが事実だと××としない」< p248 > 「〇〇」について、明らかになったことをまとめよう。複数の項目、スキル、理念を「◇◇」練習(勉強)をある程度の期間行うと、個々の項目、スキル、理念の「△△」がわかるようになるだけでなく、個々の「●●」をより鮮明につかめるようになる。そして、この効果の活用でもっとも大変なのは、「◆◆」のことを「▲▲」練習するほうがいいと言う思い込みを「××」ことである。< p248 > 24人のうち半分は、「〇〇」学習で勉強させた。彼らはまず、「面の数」を求める問題を8問、その後30秒の休憩を挟んで「辺の数」を求める問題を8問、また30秒の休憩後に「角の数」の問題を8問、30秒の休憩後「角度の数」の問題を8問というように、続けて問題を解いた。残りの半分の子どもたちは、解く問題と休憩時間は同じだが、問題の種類を「◇◇」に「△△」。翌日、子どもたちに4種類すべてを一問ずつ出題するテストをした。結果はもちろん、問題を「△△」(●●を適用した)グループのほうがよかった。しかもその差は歴然で、彼らが77パーセント正解したのに対し、もう一方のグループの正解率は38パーセントだった。「●●」の効果が数学でとくに顕著に表れるのは当然だと言える。何しろ、数学のテスト自体が、問題の種類を「△△」ものだからだ。寄せ集めの勉強は、単に種類の異なる問題を解くだけではない。問題の種類を混ぜて勉強すると、問題の種類を「◆◆」すると同時に、それに適した解法を「▲▲」ないといけなくなる。開けないといけない鍵を「××」するだけでなく、それぞれの鍵穴に合う鍵を「▲▲る」ことになるのだ。< p254, p255 > 「問題と対になる解き方や「〇〇」を見つけることは難しい。数学にはその苦労がついてまわる」ローラーとテイラーはこう結論づけた。「たとえば、文章題が難しいとよく言われる一因は、どの公式や「〇〇」を使えばいいのかが「◇◇」されていないことにある。『虫が東に20センチ進み、そのあと北へ40センチ進むと、スタート地点からどのくらい進むことになりますか?』という問題の場合、ピタゴラスの定理を使って解くのだと「△△」する力が求められる。だが、ピタゴラスの定理の知識を明らかに要求する設問群のすぐ「●●」にこの文章題が現れれば、「△△」の必要がなくなる。つまり、同じ種類の問題を「◆◆」解く練習は、文章題の「▲▲」を大きく下げることになるのだ。ローラーは次のような言い方もしている。「宿題の上に『二次方程式』と書いてあれば、何も考えずにそれを使う。問題に適した解法が何かと「××」必要はない。解く前からわかっているのだから」< p255, p256 > これまでの実証を見ると、「〇〇」は数学だけでなく、ほぼすべて科目やスキルに効果がありそうだと言える。何を勉強するにせよ、どこかの時点で必ず「◇◇」が必要になる。学んだことを「△△」する技術は必ず必要になるのだから、机に向かうたびに「△△」する練習をしてその技術を少しずつ積み上げて行けばいい。そのほうが、テストの時期が近づいてから一気に覚えようとするよりも、ずっといいのではないか?「〇〇」を活用するときは、「◇◇」に有効なだけではないと覚えておいてほしい。それは、問題、活動、概念の種類を「△△」する力も高めてくれる。< p256, p257 > 「〇〇」に関する資料を読んでいると、「〇〇」の本質は、「◇◇」せぬことに脳を「△△」させることにあるように思える。思うに、「〇〇」は、軽い度合いのそうした「●●」に「△△」させてくれるのではないか。テスト、トーナメント、試合、発表会といった場面では、何かしらの失敗、計算間違い、突然の頭痛、太陽のまぶしい光、予想に反した論述テーマの出題といったことが必ず起こる。突き詰めれば、「〇〇」を日々の練習に取り入れることは、練習に「◆◆」の要素だけでなく、「▲▲性」という要素を組み込むための手段なのだ。< p258, p259 > 「脳の〇〇なものを拾いあげる力には目を見張るものがある。そのことは、我々が実施したすべての研究が物語っている」こう語るのは、トロント大学の神経科学者マイケル・インズリットだ。「秩序を◇◇何か、その場に△△何かを目にすることが、事実上脳を目覚めさせる。そして、「なぜそれがここにあるのか?」と潜在意識に問いかけて、その情報を●●させる」。種類を「◆◆」練習を行うと、学ぶ力全体が向上し、ものごとの「▲▲」を理解する力が高まる。しかもそれだけではない。文字どおりの意味でも比喩的な意味でも、人生の「××」に備えさせてくれるのだ。< p259 > 復習リマインダー 中津川 進一 第9章 考えないで学ぶ - 五感の判別能力を学習に活用する ただ、名人にできて初心者にはできないことが一つあった、それは、チェス盤を「〇〇秒」見て記憶する盤上の情報だ。名人は「〇〇秒」見ただけで、脳内で写真を撮ったかのように駒の位置を正確に再現できる。その後、カーネギー・メロン大学のウィリアム・G・チェイスとハーバート・A・サイモンが追跡調査を実施し、名人のその能力は記憶の「△△」とは無関係であることを証明した。名人の短期記憶を思い出す能力は、ほかの人とほとんど「●●」。しかし、チェス盤を見たときに、有益な「◆◆」を初心者よりも多く読みとる。「強いチェスプレーヤーが素晴らしい記憶力を発揮するのは、駒の位置を大きな「◆◆」に組み込んで記憶することができるからだ。その大きな「◆◆」はどれも、よく「▲▲」駒の並びで構成されている」とチェイスとサイモンは結論づけた。< p266, p267 > 「チャンク」とは心理学の用語で「〇〇の◇◇」を意味する。人は、自分がもつ「△△」にもとづいて、学習したことから「●●」のある「◇◇」を見つけて「◆◆」に保存する。たとえば、「Y,N,B,C,B,B,C,E,F,I,F,A,C,I,A,M,B,A,Y」というアルファベットの羅列がある。これを数分で覚えてみよう。数分たったら、目を閉じて頭のなかでアルファベットを思いだしてほしい。一般に、これで思いだすことができるのは「▲▲個」前後だと言われている。では今度は、「Y,NBC,BBC,FIFA,CIA,MBA,Y」というように、いくつかのアルファベットを「◇◇」にして覚えてみよう。このほうが、より多く思いだせるはずだ。それは、アルファベットの「◇◇」に「●●」があるため、「チャンク」として「◆◆」に保存されるからである。< p266 > ギブソン夫妻が調べようとしたのは、新しい「〇〇」を覚えるときに使うのと同じ能力だ。いたずら書きの実験で、ギブソン夫妻はオリジナルと同じかどうかを答える被験者に対し、「正解」も「不正解」も伝えなかった。ふたりの関心は、被験者の「◇◇」が学習しているかどうかだけだったからだ。実際、被験者の「◇◇」は学習していた。大人の被験者は平均3回で、4枚の同じ図のカードを一度も間違えることなく完璧に見つけられるようになった。9~11際の被験者は平均5回、6〜8歳の被験者は平均7回を要した。被験者の脳には、重要で「△△」な違いを「●●」できる高度な部位が備わっていて、オリジナルと「△△」に違う図を「◆◆」することができるのだ。< p272, p273, p274, p275 > つまり、脳はただ単に、見たこと、聞いたこと、匂い、感じたことのなかからわずかな「〇〇」を拾いあげて、「◇◇」することを学ぶだけではない。このカードの実験をはじめ、その後ギブソンが行った、ネズミ、ネコ、子ども、大人を対象にした同様の実験を通じて、脳には自分が何かを「△△」したと「◇◇」する働きもあると実証されたのだ。よく似た音符、文字、図が並んでも、脳はその「〇〇」に気づく。そして気づいた「〇〇」を初めて見るものの「●●」に役立てるのだ。こうした「◆◆の学習」は「▲▲」と生じる。脳は、基準となるものや特徴を保存すると、それらを使ってできるだけ大きな「××」を読みとろうとするのだ。< p276 > 「〇〇学習」は「◇◇的」な学習である。私たちの目(耳などほかの感覚器官も含む)は、自分のためになる何かを常に「△△」している。それは「●●的」にそうするのであって、「◆◆的」な強化要因や何かの助けを必要としない。もちろん、ためになる何かを見つけるためには、注意を払う必要はある。だが、何かを見つけようと意識したり、それに「▲▲」を合わせたりする必要はない。何かあれば、学習システムが自ら「▲▲」を合わせる。そのシステムは「〇〇」すべきもっとも重要なことを見つけ、それ以外は「××」。< p276 > プロ野球選手に見えるのは、ボールの軌道の判別に関係する動き「〇〇」。それ以外は何も「◇◇」。チェイスとサイモンの実験に登場するチェスの名人は、初心者よりも検討する手の数が少なかった。それは、彼らの目が、瞬時に選択肢を「△△」、もっとも有効な手を「●●」するからだ。これはどれも視覚の例だが、ギブソンの提唱する「◆◆学習」は、視覚に限らず、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を含むすべての「▲▲」に当てはまる。< p277 > ケルマンは、高度1000フィートですべてを同時に行う前に、計器パネルを読むコツを「〇〇」つかめるようになる方法はないかと考えるようになった。そうして、ケルマンは手軽に訓練ができるよう、「◇◇」(△△学習モジュール)と名づけたコンピュータープログラムを開発した。これは計器パネルを読みとる練習ができるプログラムで、要は具体的な目標が定められたコンピューターゲームだと思えばいい。画面に六つの計器パネルが表示され、それらのパネルが示す意味を「●●」総合的に判断する。「◇◇を使ったどちらの実験でも、驚くべきことに、◇◇で訓練した初心者は、訓練前の飛行経験者よりも高い「◆◆」でより「●●」正解を答えられるようになった」とふたりは記している。「航法技術の訓練を◇◇で適度に行った後に大きな改善が見られたことから、◇◇を使った訓練を実施すれば、航法をはじめ、訓練が必要なさまざまなことの習得の「▲▲化」がのぞめると思われる」。「さまざまなこと」には、「××」が必要となる学習分野や専門分野のすべてが含まれる。< p280, >p281, >p282 > PLMは「〇〇時」の判断力-「◇◇力」-を研ぎ澄ますことを目的としたものである。つまり、少なくともそれを見た「〇〇間」は、「△△抜き」で自分が見ているものが何を「●●」できるようになることが目的だ。実際、PLMの効果が表れると、「◆◆的」にとらえる力が育つ。それは近年のいくつかの研究で実証されている。その一つが、ヴァージニア大学で行われた実験だ。同大学の研究者は、PLMを使って医学生に胆嚢を切除を練習させる実験を行った。そうして最終テストを実施すると、PLMで学習したグループは、まったく同じ経験を積んできた別のグループの学生に4倍の差をつけて圧勝した。いずれにせよ、「◇◇学習」はどんなときにも起きている。「▲▲的」に学習している。そしていまや、特定の技術を習得する「××」に活用できることが明らかになった。< p282, p283, p284, p285 > これで、PLMは知識や技術を習得するのに役立つものだとわかってもらえたと思う。訓練されていない目には同じに見えるが、実際には「〇〇」または「◇◇」できる何かを学びたいなら、PLMを活用するといい。私個人としては、「〇〇」がつかずに頭痛の種となっていることがあるなら、絶対に試してみる価値があると思っている。このような問題を抱えているなら、練習問題を次々に「△△」解けばいい。そうすれば、脳の「●●」をつかさどる領域が残りの学習を引き受けてくれる。「◆◆学習」はトリックではない。近い将来、「◆◆学習」が、さまざまな学習分野や専門分野の訓練の仕方を変えることになるだろう。なんといっても、「△△」判断を下せるようになりたいものさえ決まっていれば、そのためのPLMは簡単に作成できる。「◆◆学習」のいいところは、エレノアギブソンも言ったように、「▲▲的」に学習が始まり、「◆◆学習」のシステムが自ら学ぶ対象に波長を合わせるところにある。何も「××」ても、「◆◆」が学習しているのだ。< p290, p291 > 復習リマインダー 橋爪 由香里 第10章 眠りながら学ぶ - 記憶を整理・定着させる睡眠の力を利用する 2007年、ハーバード大学とマギル大学の研究者たちが、大学生を対象に、組み込まれた序列を見極められるかどうかを試す単純なゲームを行った。被験者の学生は、学習中にタマゴ全体の序列は一度も目にしなかったので、ぼんやりとしか理解していなかった。だが、ぼんやりとしていたのは、彼らが「〇〇」をとるまでのことだった。夕方に覚えたグループは、「◇◇」にテストを受けたのだが(このグループは「〇〇グループ」と呼ばれた)、もっとも難しい関係を問う問題で93パーセントの正答率をあげた。それに対し、午前中に覚えて夜にテストを受けたグループ(「覚醒グループ」)の正答率は69パーセントだった。この2グループとは別に、学習の24時間後に組み込まれた序列を問うテストを受けたグループもいた。このグループでは、もっとも関係性の遠いタマゴの序列を問う問題で、「〇〇」のメリットがさらに発揮された。もっとも難しい問題で、「〇〇」をとらずにテストを受けたグループと35パーセントという大きな差が生まれたのだ。< p306, p307 > 「我々は、眠っている間に〇〇の開口部が開き、より大きな〇〇の姿が見えるようになるのではないかと思っている」と、この実験論文の上席著者であるマシュー・ウォーカーは言う。「実際、◇◇睡眠は、異なる△△を生み出す、ものごとを●●やり方で◆◆といった創造的な〇〇の領域で起きているという証拠がある」この実験で行ったゲームの場合、人は異なる「△△」を分類することには長けているが、「▲▲」されていない「××性」の整理はあまりうまくできない。だが、眠ればそれができる。< p307, p308 > 今日までに生まれた膨大な数の証拠から、「〇〇」は「◇◇」に勉強したことをより深く「△△」にとどめさせるだけでなく、「●●」も深めることがわかっている。勉強したこととは、もちろん、模様が描かれたタマゴだけにとどまらない。語彙、対になる単語、中学校の数学で習う論理的推論にも効果がある。それだけではない。職場で行うプレゼンや学校の試験にも活用できる。いまあげたことはどれも、重要事項を詳細に「△△」するとともに、脳内でそれらの「◆◆性」を自分なりに「▲▲」する必要がある。そうした能力は、「〇〇」によって著しく向上する傾向があり、「××」パーセント向上すると言われている。< p308, p309 > 先にも述べたように、睡眠にはわかっているだけで5つの段階がある。「〇〇睡眠」と、それに前後する四つの段階だ。段階によって「◇◇」のパターンが異なるのだから、それぞれの段階で行われる「△△」が違っても不思議ではない。もしかすると、図形の証明、作文、テニスのサーブなど、特定の技術を強固にする段階はそれぞれ決まっているのではないか?このように考える科学者が、いまでは大半を占めている。明かりが消え、脳内の基本的なメンテナンスが完了する。そうすると、睡眠の各段階で次のようなことが起こるというのが「●●理論」だ。< p310, p311 > 段階1:眠りにつこうとするなら、この段階1の浅い眠りを避けることは絶対にできない。この段階が「〇〇」の強化で果たす役割を抜き出すのは難しいが、「◇◇睡眠」段階と重複する役割が多い。「◇◇睡眠」:ニューロンが活発に「△△」するこの段階は、模様が描かれたタマゴの実験で明らかになったように、「●●」を強化すると思われる。それにより、創造性を必要とする問題解決や、日中は解けなかった微積分の難問の解法につながる関係性に気づくこともある。「△△睡眠」は、第7章で紹介した「◆◆」の促進にもっとも貢献する段階でもあるようだ。睡眠をとるだけで「◆◆」は促進されるが、「△△睡眠」があるのとないのとでは促進の度合いが大きく変わる。また、「▲▲」とともに生まれた「〇〇」の解釈にも「△△睡眠」は関係する。「△△睡眠時には、▲▲が付随した〇〇から、その〇〇が形成されたときに経験したむき出しの▲▲が「××」と思う」と、現在はカリフォルニア大学バークレー校に籍を置き、模様が描かれたタマゴの論文の共著者だったマシュー・ウォーカーは私に言った。「だが、その出来事がいつどこで起きたかといった事実は詳細に保持されている」。< p311, p312 > 段階2:この段階は、「〇〇」に関する「◇◇」のスペシャリストだ。ほとんど知られていないが、カーライル・スミスは「回転タスク」と名づけた「〇〇」を練習させる実験をいくつか行なっている。簡単な「〇〇」なので、やっているうちにすぐに慣れて上手くなるが、段階2の睡眠をとらなければ、それほど早くは上達しない。「段階2の睡眠を奪われたら、△△の改善の程度は下がる。このことは、音楽、スポーツ、そしておそらくは機会を操作するスキルに至るあらゆる種類の〇〇に当てはまると我々は考えている」。段階3および段階4:この二種類は、学習の研究ではともに、脳波が「●●」になり「◆◆」眠りに落ちる段階として同じに扱われている。「◇◇」がもっとも「▲▲」するのはこの期間だ。人から「◆◆」眠りを奪うと、その人の美しさに陰りが出るだけではない。新しく学習した事実、覚えた単語、名称、年号や日付、公式などを「◇◇」するという、睡眠がもたらすメリットの恩恵をフルに享受できなくなる。「●●な」脳波が言葉で表せる類いの「◇◇」の強化に重要な役割を果たす証拠も、その強化が「××睡眠」ではあまり起こらない証拠もたくさんある」とスティックゴールドは言う。 < p312, p313 > 睡眠の各段階は、互いの働きを相互に補完しあう。スピーチ、入団テスト、試験などに備えて睡眠のサイクルを普段と変えると、実に興味深いことが起こる。たとえば、グラフを見てわかるように、「〇〇」の期間は、目覚める少し前にもっとも長くなる。この期間が短くなれば、スケートボードの技、難しい曲のピアノの指使い、ジャンプショットなどの記憶を強化するチャンスを失う。「音楽の発表会など、何かを◇◇する機会に向けて練習しているあいだは、早起きよりも△△をするほうがいい」とスミスは言う。同じ論理は「●●睡眠」にも当てはまる。「●●睡眠」がもっとも長くなるのは、「〇〇」に挟まれた早朝だ。数学や科学の試験が控えていて、その試験が「◆◆」を推測する力が試されるものなら「△△」をしたほうがいい。< p309 > 睡眠には「〇〇」も含まれる。カリフォルニア大学サンディエゴ校のサラ・メドニックが10年にわたって実験を行ったところ、「◇◇」から「△△」の「〇〇」には、ゆるやかな波の「●●眠り」と「◆◆睡眠」が含まれることが多いとわかった。午前中に勉強し、夕方にテストを受ける場合、「◇◇」の「〇〇」をした人のほうが、テストの成績が30パーセント前後高いのだ。「生活パターンも変わりました。いくつかの実験では、◇◇から△△の〇〇をすると、▲▲睡眠で得られる××の強化に近い効果が表れています」< p315 > 睡眠の科学は、まだ始まったばかりだ。とはいえ、この分野の第一線で活躍するウィスコンシン大学のジュリオ・トノーニは、睡眠が前日にできたニューロンのつながりを広範囲にわたって「〇〇」する証拠を見つけた。目覚めているあいだじゅう、膨大な数のニューロンの「◇◇」が形成されることを思いだしてほしい。トノーニは、睡眠の主たる働きは、日中につくられた取るに足らない「◇◇」をふるいにかけ、価値のある「◇◇」が「△△」になる手助けをすることだと主張する。また、「●●」を「△△」にするための能動的な活動もある。動物を使った実験を通じて、眠っているあいだに「●●」に関係する別々の器官(海馬と大脳新皮質)が「◆◆」をしていると示す直接的な証拠が見つかったのだ。それではまるで、その日にあった重要な出来事の詳細を、脳が「▲▲」したうえで保存し、さらには古い情報に新しい情報を「××」しているかのようではないか。< p319 > 復習リマインダー 豊川 ひろこ 付録 学習効果を高める11のQ&A Q,勉強のルールを設ける必要はあるか?たとえば、勉強する場所を決めたほうがいいのか? A,決める必要はない。ほとんどの人は、「〇〇」を変えて勉強するほうが成績が上がる。いろいろな「◇◇」で勉強するほど、勉強したことの「△△」が鮮明になり、また長く「△△」に残る。それに、「〇〇」を変えることで、「ここで勉強しないとはかどらない」という「〇〇」が生まれにくくなる。要するに、ノートパソコンを持って庭に出る、カフェへ行く、飛行機に乗るなどして「◇◇」に左右されず勉強した内容を「●●」やすくなるのだ。「〇〇」を変えることだけが、いわゆる「◆◆の影響」の恩恵にあずかる方法ではない。勉強する「▲▲帯」を変えることはもちろん、黙って教科書を読むときもあれば誰かと議論するときもある、コンピューターに入力するときもあれば手書きのときもある、鏡の前で練習するときもあれば音楽を聴きながら勉強するときもあるというように、勉強の「××」を変えることにも効果がある。いま例にあげたことは、それぞれが異なる「学習◇◇」だと言える。同じ内容を勉強しても「学習◇◇」が異なれば、「△△」される方法も変わる。< p336, p337 > Q,睡眠は学習にどのような影響があるのか? A,睡眠には複数の段階があり、段階ごとにそれぞれのやり方で「〇〇」された情報の強化や選別が行われる。たとえば、睡眠の前半に起こる「◇◇」は、名称、日付、公式、概念といった事実を「〇〇」に「△△」ために重要な役割を果たすことがわかっている。情報を「●●」しないといけないテストが控えている場合は、普段どおりの時間に就寝して「◇◇」を十分にとり、翌朝早く起きて簡単に復習すると良い。ただし、「◆◆能力」や「▲▲的思考」の強化に役立つ眠りの段階は、目覚める前の朝の時間帯に訪れる。音楽の発表会やスポーツの競技会、あるいは「▲▲的思考」を必要とするテストの準備をする場合は、普段よりも「××」まで起きて準備したほうがいいだろう。< p337, p338 > Q,勉強や練習に、適量は存在するのか? A,どのくらい勉強するかよりも、どのように勉強「〇〇」を「◇◇」するかのほうが重要だ。一気に勉強するよりも、「〇〇」を区切って2回、3回と勉強「〇〇」を「△△」するほうがはるかに効率がいい。勉強「〇〇」を「△△」すれば、その内容に向きあい直さざるをえないので。すでに知っている知識を「●●」して再び「◆◆」することになる。この能動的なプロセスによって、「◆◆」の「▲▲」が確実に改善するのだ。習得したい教材や技術の一つひとつに没頭できる「〇〇」を1回に確保できるなら、二回より三回に分けたほうがなおよい。「〇〇」を「××」することが効果的な理由や、「◆◆」の幅を広げ、覚えたことの「▲▲」を高めるには「〇〇」を「××」して学習するのが効果的だと科学者たちが信じている理由については、第4章で述べている。< p338, p339 > Q,詰め込みはいけないのか? A, 必ずしもそうとは限らない。試験勉強が遅れていてほかに選択肢がなければ、最後の手段として試験の直前に一気に詰め込むのはかまわない。ただし、そのデメリットは試験の後に現れる。詰め込みで「覚えた」ことを後から「〇〇そう」としても、何も「〇〇せない」。それは、覚えたことを「◇◇」という工程が発生しないと、脳内の「△△」が「●●」にならないからだ。「◆◆」をあけた練習もしくは学習や、自分で自分を「▲▲」することは、非常に効果の高いやり方だ。こうしたやり方で勉強すれば、名の楽器で学んだことを容易に「〇〇す」ことができる。しかもその量は、詰め込み学習に比べて「××」倍近く多いという< p339, p340 > Q,自分で自分にテストする、たとえば、単語カードを使った勉強などはどのくらい役に立つのか? A,非常に役に立つ。自分の「〇〇」を試す「◇◇」は、もっとも効果の高い学習テクニックの一つだ。昔ながらの単語カードはもちろん効果が期待できるし、友人、職場の同僚、クラスメイトに「△△」を出題してもらってもいい。「◇◇」の効果を最大限に高めたいのなら、次の二つを満たすとよい。一つは、複数の「△△」のなかから正解を選ぶようにすること。そしてもう一つは、答えた「●●」に正解を確認することだ。第5章で述べたように、復習に時間を使うつもりなら、「◇◇」をしたほうが、「◆◆」の定着と「〇〇」がはるかに向上する。「◇◇」と言っても形はさまざまある。仲間の前、または鏡の前で覚えたことを「▲▲」するのも「◇◇」の一種だ。キッチンを歩きながら自分に向かって、または同僚や友人とのランチの席で、自分が学んだことを「××」するのもそうだと言える。教師はよく「誰かに教えられるようにならないと、本当に〇〇したことにはならない」と言う。まさにそのとおりだ。 < p340 > Q,ソーシャルメディア、そしてスマートフォンをはじめとする電子機器が学習を妨げていると懸念する声は多い。注意がそれることは、悪いことなのか? A,講義を聴くときのように、一定のあいだ「〇〇力」を要することをするときは、注意をそらすものは邪魔になる。だが、問題を解いていて「◇◇」とき、その状況から脱するには短い「△△」を取るのがもっとも効果的である。取り組んでいる問題から自ら離れると、間違った「●●」から解放され、手がかりを違った「◆◆」から見られるようになるので、新たな気持ちで問題と向き合える。その問題は、数学の証明や積分の問題かもしれないし、書き方に悩んでいる作文かもしれない。いずれにせよ、問題を解決したいという「▲▲」さえあれば、問題から離れて「△△」しているときでも、脳は「××」にその問題を考え続けている。しかも、問題から離れることで、向き合っていたときに抱いていた「●●」や間違った方向へ進もうとする考え方から解放された状態で考えられるようになる。< p341, p342 > Q,創造性を必要とするプロジェクト(課題や仕事)が長期間にわたる場合、優れた結果を出すための有効なテクニックはあるか? A,ある。そういうプロジェクトを抱えたときは、できるだけ「〇〇」着手し、「行き詰まったら◇◇してよい」と自分に言い聞かせる。自分の意思による「◇◇」は、中止とは違う。それどころか、大掛かりで複雑なプレゼン資料、期末レポート、作曲などの作成途中で「△△」の手を止めると、頭のなかでの「△△」が活発になる。そうすると、「●●」のなかでプロジェクトに「◆◆」のあるあらゆることが、目や耳に入ってくるようになる。また、そうしてランダムに入ってくる情報について、自分がどう「▲▲」かにも注意を払うようになる。自分の意思による「◇◇」は、結局は自分の助けにとなるのだ。この「××」という工程に不可欠な要素については、第7章で詳しく述べている。< p342, p343 > Q,念入りに準備したと思っていたのに試験で失敗するのはなぜか? A,いちばんの原因は、勉強のときに簡単に思えたせいで、自分は「〇〇」という誤った幻想を抱くことにある。人は、いまわかることはその後もいつでも「◇◇せる」と思い込む。このような現象を、科学者は「△△が招く幻想」と名づけた。この幻想は、「●●的」かつ「◆◆」に形成される。だから、この幻想を生む元凶となるものに注意を払う必要がある。たとえば、ノートに線を引く、ノートにとったことを書き写す、教師の作ったまとめを見直す、覚えた直後に同じことを勉強する、などがそうだ。いまあげたことは「▲▲」の勉強なので、理解を深める効果はない。自分の知識をより深く脳に刻み込むためには、自己テストや間隔をあけた学習のように、「△△す」のに多少の「××」が伴うことをする必要がある。そうすれば、「△△の幻想」にとらわれているかどうかも明らかになる。< p343 > Q,習得したい技術があるときは、身体が覚えるまでその技術だけを繰り返し練習したほうがいいのか、それとも、さまざまなことを交えて練習したほうがいいのか? A,一度の練習時間に一つの技術や知識だけに集中すれば、すぐさま「〇〇」形で上達する。しかし、それを長く続けていると、「◇◇」に限界が生まれてしまう。一方、一度の練習時間に「△△」のことを混ぜる「●●」というテクニックを活用すると、練習した「◆◆」の技術のコツをつかむ腕が磨かれる。第8章でも述べたように、「△△」のことを混ぜる学習は、「▲▲」だけでなくものごとを「××」する力を磨くことにも繋がる。「▲▲する力」は、数学で大いに役に立つ。いま習っている内容に以前習った内容を1,2問混ぜると、過去に学んだことを思いだすだけでなく、問題を見て適した解答を見つける力を鍛えることができる。< p344 > 復習リマインダー 四元 泰久 すべてのテストを復習リマインダーに設定する