ファスト＆スロー（上）

  

1タイトル9問制限&質問形式テスト

ファスト＆スロー（上） あなたの意思はどのように決まるか？

ファスト＆スロー（上）

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ダニエル・カーネマン/村井章子 早川書房 2014年06月

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書籍紹介（「BOOK」データベースより）

整理整頓好きの青年が図書館司書である確率は高い?30ドルを確実にもらうか、80%の確率で45ドルの方がよいか?はたしてあたなは合理的に正しい判断を行なっているか、本書の設問はそれを意識するきっかけとなる。人が判断エラーに陥るパターンや理由を、行動経済学・認知心理学的実験で徹底解明。心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の著者が、幸福の感じ方から投資家・起業家の心理までわかりやすく伝える。

テスト

序論

1. 著者は、読者にこの本の知識をどのような場面で利用してもらいたいと考えているか？またそれはなぜか？
   < p13 >

2. 「バイアス」とは何か？
   < p14, p50 >

3. 著者が井戸端会議に期待することは何か？そのためにこの本ではどのような工夫がなされているか？
   < p15 >

4. ヒューリスティックスとは何か？
   < p20, p22, p177 >

5. ヒューリスティックスに頼ると、判断にはどのような影響が起きるか？
   < p20 >

6. 本書の目的は何か？
   < p26, p27 >

7. 本書では、何の仕組みと何の相互作用に大半のページを割くか？またそれはなぜか？
   < p31 >

8. 本書を構成する五部は、それぞれどのような内容か？
   < p32, p33, p34 >

復習リマインダー

　　江本 健吾

【第一部 二つのシステム】第1章 登場するキャラクター システム１（速い思考）とシステム２（遅い思考）

1. システム１とシステム２は、思考の「速さ」と「努力」についてどのような特徴を持っているか？
   < p41 >

2. システム１およびシステム２という名称は心理学で広く使われているものだが、本書では他の本より踏み込んだ形で使う。読者は、二人の登場人物が出てくる心理劇を読んでいるように感じることだろう。「〇〇」について考えるとき、私たちはシステム２を使い、自分の考えを持って自ら選択し、何をどう行動するかを自分で決める「◇◇的」で「△△的」な自分を認識する。システム２は自分こそが行動の「●●」だと考えているだろうが、本書の主人公は「◆◆的」なシステム１のほうだ。
   < p42 >

3. 私が描く登場人物は、こんな具合だ。システム１は何の「〇〇」もせずに「◇◇」や「△△」を生み出し、この「◇◇」や「△△」が、システム２の形成する明確な「●●」や計画的な選択の重要な材料となる。システム１の自動運転が生み出すアイデアのパターンは驚くほど複雑だ。だが、一連の段階を踏み「◆◆立てて」考えを練り上げられるのは、「▲▲」の遅いシステム２だけである。システム２は、システム１の自由奔放な衝動や連想を「××」したり退けたりすることもできる。読者は、二つのシステムがそれぞれに能力と欠陥を持つ独立の主体であると考えて欲しい。
   < p42 >

4. 自分自身について考えるとき、つまり自意識は、システム１とシステム２どちらによるものか？
   < p42, p53 >

5. 多種多様なシステム２の働きに共通する一つの特徴とは何か？
   < p44 >

6. 意思決定のプロセスで、システム１とシステム２はどのように働くか？
   < p48, p49 >

7. システム１の恩恵と二つの欠点とは何か？
   < p50 >

8. 視覚的な錯覚を克服するためのたった一つの方法とは何か？
   < p53, p54 >

9. システム２の仕事の一つは何か？それと関連して、認知的錯覚を防げるのはシステム２がどのようになっている場合に限るか？
   < p52, p55, p56 >

10. 認知的錯覚の克服が難しい理由とは何か？
    < p55, p56 >

11. システム１とシステム２という表現は、なぜ専門家から罪悪ととらえられているのか？また、それでもあえて著者がこの表現を利用する理由は何か？
    < p56, p57, p58 >

復習リマインダー

　　菅野 真希子

第2章 注意と努力 衝動的で直感的なシステム１

1. システム２にしかできない仕事とは何か？また、システム２はどのような性格をもっているか？
   < p60 >

2. 知的努力すなわちシステム２の働きと瞳孔の大きさはどのような関係性をもつか？
   < p62, p63 >

3. 瞳孔の広がりと、ものを見落とす確率はどのような関係にあるか？
   < p65, p66 >

4. 最小努力の法則とは何か？
   < p68 >

5. システム１が見抜けるのは、どのような関係だけか？一方で、システム２はどのようなタスクができるか？
   < p69, p70 >

6. システム２に備わっている決定的な能力とは何か？
   < p70 >

復習リマインダー

　　肥田 亮平

第３章 怠け者のコントローラー 論理的思考能力を備えたシステム２

1. 「最小努力の法則」が成り立つのはなぜか？
   < p76 >

2. フローが切り離す二種類の努力とは何か？
   < p77 >

3. 現在では、知的作業の一形態として認知的努力と何が同じものであることが確かめられているか？またそれはどのような実験で判明しているか？
   < p77, p78 >

4. 認知的負荷がかかっていると、どのようなことをしやすくなるか？
   < p78 >

5. 認知的負荷以外にも、どんなことがセルフコントロールの低下を招くか？
   < p78 >

6. 結論は、はっきりしている。セルフコントロールには「〇〇」と「◇◇」が必要だということである。だからこそ、思考や行動のコントロールが「△△」の仕事になっているのである。
   < p78 >

7. 「自我消耗」とは何か？
   < p78, p79 >

8. 実験結果は雄弁である。つまり、システム２に困難な要求を強いる活動は、「〇〇」を必要とする。そして「〇〇」を発揮すれば、消耗し「◇◇」になる。認知的負荷とは異なり、自我消耗に陥ると、「△△」がいくらか低下する。いくつかの実験では、強力な「●●」を与えられると、被験者は自我消耗の影響に抵抗できることがわかった。
   < p80 >

9. 自我消耗は、何を摂取することによって解消できるか？
   < p81, p82 >

10. システム２の主な機能の一つは、システム１が「提案」した考えや行動を「〇〇」し、「◇◇」することである。そして提案の一部は直接行動に移すことを許可し、残りは却下したり「△△」を施したりする。
    < p83 >

11. この実験結果は、日常生活の推論に関してはなはだ残念な意味合いを持つ。たいていの人は、「〇〇」が正しいと感じると、それを導くに至ったと思われる「◇◇」も正しいと思い込む。たとえ実際には成り立たない「◇◇」であっても、である。つまりシステム１が絡んでいるときは、はじめに「〇〇」ありきで「◇◇」はそれに従うことになる。
    < p86 >

12. 「〇〇」を無批判に受け入れる人は、システム１からの提案は何事によらず受け入れる傾向がある。具体的には、こうした人たちは「◇◇的」で、せっかちで、「△△」の満足を貪欲に追い求める。たとえば「今月3400ドルもらうのと来月3800ドルもらうのとどちらを選ぶか」という問いに対して、「〇〇派」の63%が前者を選ぶ。
    < p90 >

13. フレデリックの発見から、私たちの心理劇の登場人物は、異なる「個性」を持っていることがうかがえる。システム１は「〇〇的」で「◇◇的」であり、システム２は「△△能力」を備えていて「●●深い」。しかし、少なくとも一部の人のシステム２は「◆◆者」である。そしてこのことに関連するちがいが人々の間に見受けられる。すなわち、システム２を使いたがる人もいれば、システム１寄りの人もいる。
    < p90, p91 >

復習リマインダー

　　橋爪 由香里

第４章 連想マシン -私たちを誘導するプライム（先行刺激）

1. あなたの頭の中では、「バナナ」と「げろ」が自動的に連結され、「〇〇関係」を形成したことだろうーそうすべき理由は何もないのだが。その簡単なシナリオではバナナが嘔吐の「◇◇」ということになり、その結果、一時的にバナナが嫌いになるかもしれない。あなたの記憶の状態は他の面でも変化し、「げろ」から「△△」されるもの（病気、悪臭、吐き気など）や「バナナ」から「△△」されるもの（黄色、果物、リンゴ、ベリーなど）にいつもより「●●」になり、反応しやすくなる。嘔吐は、二日酔いや消化不良など、ふつうとは異なる状態で起きやすい。そこであなたは、嘔吐を引き起こす原因を「△△」させる言葉にも、ふだんより「●●」になっているだろう。またあなたの「◆◆」は、この二つの言葉が並んでいることはめったにないと気づく。そこであなたは、いくらか面食らってもいるはずだ。こうした一連の反応は「▲▲」に、「××的」に、何の努力なしに起きる。あなたがそうしたかったわけではないし、止めようとしても止められない。これが「◆◆」の働きである。
   < p94, p95 >

2. あなたが二つの言葉を見た結果として起きた一連のことは、「〇〇活性化」と呼ばれるプロセスの産物である。最初に思い浮かんだことがまた別のことを呼び起こし、頭の中に次から次へと活動がつながっていく。こうした複雑な一まとまりの現象の基本的な特徴は、「◇◇」が保たれていることである。一つひとつが他と関連づけられ、支え合い、強め合っている。言葉は「△△」を呼び起こし、「△△」は「●●」をかき立て、「●●」は顔の表情や他の反応（緊張や回避行動など）を促す。そして表情を変えたり回避行動をとったりすれば、そのもとになった「●●」は一層強まり、それがまた、「●●」に即した考えをさらに強めるという具合である。これらはごく短時間で、しかも「◆◆」に起き、認知的・感情的・肉体的反応の「▲▲」パターンを生み出す。このパターンは多様であるが「××」されており、このことを「〇〇」「◇◇」があるという。
   < p95 >

3. ここで奇妙なのは、あなたのシステム１が、単なる二つの言葉の組み合わせを、「〇〇」を表すものとして扱ったことである。あなたの「◇◇」は、実際の嘔吐に対する反応をいくらか弱めた形で体験した。感情的な反応や「◇◇的」な反射も、この出来事に対するあなたの解釈の一部である。「△△科学者」が近年強調するように、「△△」は「◇◇化」されている。あなたは「△△」で考えるのであって、脳だけで考えるわけではない。
   < p96 >

4. 心理学者は、観念を広大なネットワークに浮かぶ「〇〇」と捉えている。このネットワークは「◇◇記憶」と呼ばれ、その中に収められた観念は他の多くの観念と「△△」している。「△△」にはさまざまなタイプがある。「●●」と「◆◆」（ウィルスと風邪）、ものと「▲▲」（ライムとグリーン）、ものと「××」（バナナと果物）などだ。
   < p97 >

5. ヒュームの頃から進化した点の一つは、意識的な観念が「〇〇」ずつ「◇◇」に扱われるとは考えられなくなったことである。現在の見方では、大半を「△△」に扱うと考えられている。すなわち、活性化された「〇〇」の観念は、別の観念を「〇〇」だけ呼び覚ますのではなく、「●●」の観念を活性化し、それらがまた別の観念を活性化する。しかも、意識に「◆◆」されるのは、そのうちごくわずかでしかない。連想思想の大半はひそやかに進行し、意識的な「▲▲」からは隠されている。思考のすべてに「××」できるわけではないという認識は、自分の経験と相容れないためなかなか受け入れがたい。だが、それが真実なのだ。あなたは、自分で思っているよりずっと少ししか、自分について知らない。
   < p97 >

6. 1980年代になると、ある単語に接したときには、その「〇〇語」が想起されやすくなるという明らかな変化が認められることがわかった。たとえば、「食べる」tぽい単語を見たり聞いたりした後は、単語の穴埋め問題で"SO□P"と出されたときに、SOAP（石けん）よりSOUP（スープ）と答える確率が高まる。言うまでもなく、この逆も起こりうる。たとえば「洗う」という単語を見た後は、SOAPと答える確率が高まる。これを「◇◇効果」と呼び、「食べる」はSOUPの「△△（●●）」、「洗う」はSOAPの「△△」であると言う。
   < p98 >

7. プライミング効果は、さまざまな形をとる。たとえば、「食べる」と言う観念が頭の中にあるときは（それを「〇〇」するしないにかかわらず）、「スープ」と言う単語が囁かれたり、かすれた字で書かれたりしていても、あなたはいつもより「◇◇」それを「△△」する。もちろんスープだけでなく、食べ物に関連するさまざまなもの、たとえばフォーク、空腹、肥満、ダイエット、クッキーなども。最後に食事をしたときのレストランで椅子がぐらぐらしていたら、きっと「ぐらぐら」という言葉にも反応しやすくなるだろう。
   < p60 >

8.  間隔練習はどのくらいの間隔をあければいいのか。答えは簡単で、「〇〇」にならない程度だ。少なくとも、「◇◇」まで時間をあけること。
   < p70 >

9. 交互練習と多様練習は、「〇〇」による練習とは異なる。これらは一つのテーマを「◇◇」させてから次のテーマに移るのではない。それぞれの練習が「△△」まえに次に移るのだ。
   < p71, 72 >

復習リマインダー

　　並木 祐里

第3章 脚注

1. 多数の管理された環境でさまざまな教材、訓練法を用いた実験がおこなわれ、学習と記憶維持という点から見て、「〇〇」練習（◇◇をひたすら△△、好んで採用される学習法）が「●●」・「◆◆」練習に劣っていることがはっきりと証明された。
   < p284 >

2. この研究では、外科研修医を通常の外科処置の一日集中講座か、「〇〇」をあけながら数週間で四つの短い指導をおこなう試験的な講座に無作為に振り分けた。その結果、「〇〇」をあけた指導のほうが記憶の「◇◇」と外科技術の「△△」に効果を発揮することがわかり、その医学校では、特定の外科手術の技術をひとつの集中講座に詰め込む従来の指導法が見直された。
   < p284 >

3. 数学の教科書の標準的な練習は、問題の「〇〇」ごとにまとまっている。この実験室実験では、新しい問題が「〇〇」ごとに出される従来の練習法より、ちがう「〇〇」を「◇◇」出す練習法（△△練習）のほうが学年末試験の成績がよくなることが確認された。
   < p284 >

4. 被験者はひとまとまりの単語のアナグラムを解く課題を与えられた。あるグループでは、練習するたびに、対象となる特定の単語に同じアナグラムが使われた（〇〇練習）が、もう一方のグループでは、対象となる特定の単語ごとに、ちがうアナグラムが使われた（◇◇練習）。最後の課題で出題されたのは、同じアナグラムでくり返し練習したグループが取り組んだものだったにもかかわらず、驚いたことに「◇◇練習」をしていたグループのほうが優れた成績を収めた。
   < p284 >

5. これらの実験では、大学生はあまり有名ではない多数の画家の作風を学んだが、画家ごとに作品を学んだときより、「〇〇」に作品を学んだときのほうが、それぞれの作風をよく学習した。だが不思議なことに、客観的な学習結果とは裏腹に、ほとんどの学生は「◇◇」学習のほうがよく学べたと主張した。もうひとつの有用な研究では、作品を「△△」ことで、作家ごとの特徴が「●●」やすくなることがわかった（これを「◆◆」という）。
   < p284, p283 >

復習リマインダー

　　橋爪 由香里

第4章 むずかしさを歓迎する

1. 保持している情報を適切なタイミングと場所で思い出す「〇〇」を作ることは、学習時に見落とされがちだが、じつは記憶に知識を蓄えるより大切。
   < p81 >

2. 「〇〇」と関連づければ、記憶できる量に実質的な限界はない。
   < p82 >

3. 問題の解き方を教わるまえに、「〇〇」と、解答がわかりやすく、より長く記憶に残る。
   < p92 >

4. 文章の中の単語の文字が「〇〇」と、読者は「◇◇」ため読むのは遅くなるが、記憶は長持ちする。
   < p93 >

5. 情報や解き方を示されるのではなく、質問に答えたり問題を解いたりしようと試みる行為を「〇〇」という。たとえよく理解している事でも、テストの「◇◇」を埋めるだけで記憶が強化され、あとで「△△」能力が高まる。
   < p93 >

6. 他人から与えられる知識を大人しく憶えるより、「〇〇」を克服することで、学習者は高次の思考を行い、積極的に学ぶ。
   < p93 > 

7. 「〇〇」から想起するのは学習法として効果がなく、新しい知識を身につけるためには、「◇◇」が不可欠なのがわかっている。
   < p96 >

8. 学習者が間違えたとしても、「〇〇」されれば間違いを憶えることはない。
   < p96 >

9. 失敗を怖れていると、学習に欠かせない「〇〇」を敬遠したり、テストを受けるときに「◇◇」で能力を発揮できなくなったりと、学習過程そのものが損なわれる可能性がある。
   < p97 > 

復習リマインダー

　　足達 浩明

第4章 脚注

1. 心理学者は、学習・記憶のプロセスを、「〇〇」（情報の取得）、「◇◇」（情報の長期的保存）、「△△」（情報の後利用）の3段階に分ける。ある出来事をいつでも思い出せるなら、この3段階は正常に機能している。「●●」（あるいは、「◆◆」記憶の形成、つまり偽の「記憶」を「▲▲」と思い込んで想起すること）はどの段階でも起こりうる。
   < p282 >

2. エンデル・タルヴィングは、思い出すという行為が、「〇〇」と、それを呼び起こす環境のなかの「◇◇」との成果物であることを指摘し、想起の「〇〇」の重要性を強調した。「◇◇」が強力であればあるほど、「△△」が薄くても思い出せる。
   < p282 >

3. ロバート・ビョルクは、もとの出来事をある程度「〇〇」と、同じ出来事を二度目に見たときに「◇◇」が増えると強調した。たとえば、「△△」をあけて思い出すと、その出来事の記憶が強化される（△△効果）。
   < p282 >

4. まだ記憶に残っている情報が積極的に思い出せないという状況は、記憶の重要な問題だと強調されてきた（タルヴィングの言う「〇〇に依存する忘却」）。蓄積された情報は「◇◇」、想起できる情報は「△△」である。本章で説明した、そのままでは思い出せないが選択肢を示される簡単に見分けられる昔の住所は、「◇◇」な記憶が強力な想起の「〇〇」によって意識に浮かび上がり、「△△」になる一例だ。「●●」テストのほうがたいてい想起テストより強力な「〇〇」になる。
   < p282 >

5. 「再統合」という用語には、心理学と神経科学で複数のちがった意味がある。中核となる意味は、もとの「〇〇」をよみがえらせ、（◇◇練習によって）ふたたび「△△」することを指す。だが、もとの「〇〇」がよみがえったときに新しい情報が加わると、再統合でもとの「〇〇」が「●●」可能性がある。
   < p281 >

6. 「〇〇」が欠けたり、変わった「◇◇」を使ったりした文章は、読むのがむずかしいので「△△」は落ちるが、読者の「●●」に残りやすいことを、複数の研究が証明している。
   < p281 >

7. 「〇〇なし学習」は、記憶障害者の教育には重要と思われるが、たいていの教育現場では、（フィードバックで「◇◇」されるかぎり）「〇〇」は学習を妨げず、むしろ助ける。
   < p281 >

復習リマインダー

　　橋爪 由香里

第5章 知っていると錯覚しない

1. 記憶はある意味でグーグルの検索アルゴリズムに似ていて、学んだことを「〇〇」と結びつけ、その記憶との「◇◇」が増えれば増えるほど、あとでまた想起するための「△△」も増える仕組みになっている。
   < p119 >

2. 「流暢性の錯覚」は、教材を「〇〇」ことを「◇◇」と勘違いすることから生じる。たとえば、難しい概念をとくに「△△」説明されると、概念自体が実は「◆◆」で、自分も最初から「▲▲」と思い込むことがある。
   < p123 >

3. 効果的ではない勉強法を選ぶ学生ほど自分の「〇〇」を高く見積もり、「◇◇」を持つ結果、その「△△」を改めようとしなくなる。
   < p131 >

4. 錯覚や誤った判断をしたいための対処法は、主観的な体験ではなく、「〇〇」を基準に用いて、「◇◇」に即した判断ができるようにすることだ。
   < p131 >

5. 「判断を修正するためのツールと習慣」で一番重要なのは、本当に知っていることと、知っていると思っていることを検証するために、「〇〇」と「◇◇」をまめに行うこと。
   < p132 >

6. 二、三回正しくできただけで課題を「〇〇」範囲から外してはならない。重要なことは「◇◇」する必要があるのだ。
   < p132 >

7. 集中練習で一時的に憶えたことを信用してはいけない。「〇〇」の間隔をあけ、練習に「◇◇」をつけ、「△△」な視野で取り組む必要がある。
   < p132 >

8. 何を学んだか判断するときには、判断の「〇〇」に注意しなければならない。「◇◇」と思うことや、「△△」と感じることは、必ずしも信用できる指標ではない。講義や教科書に出てきた事実や語句を、「◆◆」のテストでどれほど簡単に思い出せたかも指標にはならない。
   < p133 >

9. 指導者は適切な「〇〇」を与え、学習者の方もそれを求めるべき。 多くの分野で同僚や仲間からの評価は個人の成績に「〇〇」を与え、「◇◇」的な「△△」の指標となる。
   < p133, p134 > 

復習リマインダー

　　沢田 絹子

第6章 「学び方」を超える

1. 伝統的な知能の計測方法では「〇〇」による違いを説明することができない。あらゆる知能テストは、その時点の能力を見るだけで、測定分野におけるその人の「◇◇」については何もわからない。
   < p157 >

2. 「構造構築」：新しい素材に出会った時にそこから「〇〇」を抽出し、「◇◇」した精神的な枠組みを作る行為。この枠組みは「△△」「メンタルマップ」とも呼ばれる。
   < p161 >

3. 『構造構築力の高い学習者』は、「〇〇」的な概念や「◇◇」な構成要素を見極め、新しい情報を整理して、より「△△」や「◆◆」に加えるか、それとも「▲▲」かを判断する技術を発達させる。一方、『構造構築力の低い学習者』は「△△」がなかなか理解できず、どの情報を維持し、どれを「▲▲」べきかがわからない。
   < p162 >

4. 読者が「〇〇」に注目しやすくなるように、「◇◇」がテキストの中に埋め込まれていると、構築力の低い人の学習効果も、構築力の高い学習者と同等のレベルにまで上がることがわかっている。
   < p163 >

5. 「規則学習者」は、その根底にある「〇〇」や、学んでいる事物を区別するための「◇◇」を見つけようとする。そしてあとで新しい問題を目にした時には、その「◇◇」を用いて見分け、それぞれに適した解答方法や分類先を選ぶ。
   < p164 >

6. 「先例学習者」は、原則より「〇〇」を憶えている。見慣れない問題に出会うと、分類や解答に必要な規則を持ち出せないので、たとえ新しい問題と特に関連がなかったとしても、「〇〇」から答えを導き出す。
   < p164 >

7. 先例学習者も一度に一つの例ではなく、二つの「〇〇」を比較するように指示されると、「◇◇」を抽出する力が向上する可能性がある。
   < p164 >

8. 構築力の「〇〇」学習者や「◇◇」学習者より、構築力の「△△」学習者や「◆◆」学習者の方が、学んだことを新しい状況に当てはめる能力に優れている。
   < p165 >

9. 根本の「〇〇」を理解し、個々のパーツの集合以上の「◇◇」にまとめることができなければ、「知識」は「ノウハウ」にはならない。ノウハウは「△△」を可能にする学習だ。
   < p167 > 

復習リマインダー

　　中津川 進一

第6章 脚注

1. ここの論文は、いくつかの巧みな実験結果を示して、「〇〇」論 - 「◇◇」力のすぐれた学習者は、多数の出典からの物語を（読んでも、聞いても、絵で見ても）「△△」し、まとめることができるが、「◇◇」力の乏しい学習者は物語を「●●」的なかたちでしかまとめられない - の発展に寄与した。さらに「〇〇」力の低い学習者は「◆◆」の情報に惑わされやすいことも示唆している。彼らが不効率で「●●」的な「▲▲」しかできない理由のひとつだろう。
   < p276 >

2. ここでは、「〇〇」力の低い学習者が、標準的な学校の教材（教科書の各章）から「〇〇」力の高い学習者ほど多くを学べないことが示された。ただ、「〇〇」力の低い学習者も、「◇◇」な概念に「△△」しやすい様に章の中に「●●」を組み入れる（そして「●●」に答えさせる）と、「〇〇」力の高い学習者と同じレベルまで学べるようになった。
   < p276 >

3. 概念的な学習の典型的な研究方法は、一度にひとつの例を取り上げ、学習者がそれと「〇〇」ものの分類を学ぶ（たとえば、一連の症例を見せられ、どのような病気か診断する）。この実験ではそこを変更して、同時にふたつの例（ふたつの症例）を提示し、学習者にふたつのうちどちらが特定の分類に入りそうか判断させた。「◇◇」によって、事例を「△△」するより、根本的な「●●」を抽出して分類することに注意が向いた。
   < p276 >

4. 学習者はある問題を解く例をひとつだけ学ぶか、二種類の問題を「〇〇」して解法の「◇◇」要素を見つけるよう指示された。すると、ふたつの問題を「〇〇」した学習者のほうが、ひとつだけ学んだ学習者より、「△△」的な解法を抽出し、「●●」にうまく当てはめて解くことができた。
   < p275 >

5. 実験室の学習課題を用いたこの新しい研究では、特定の例を憶え、概念の説明に使われる例と「〇〇」づけて概念を学びやすい人（◇◇学習者）がいる一方で、概念の説明に使われる例に反映された「△△」的な「●●」概念に焦点を当てる人（●●学習者）もいることが明らかになった。さらに、個人の概念学習の「◆◆」は、まったくちがう概念的学習の実験でも変わらなかった。つまり、広範な概念学習において、「◇◇」学習か「●●」学習かという個人の「◆◆」はかなり安定しているということだ。興味深いことに、最初の結果として、大学の科学入門講座で「●●」学習者が「◇◇」学習者より高い成績を収めた。
   < p275 >

復習リマインダー

　　橋爪 由香里

第7章 能力を伸ばす

1. 脳に備わった知的な潜在能力は生まれた時から多かれ少なかれ決まっていると教えられてきたが、いまや「〇〇」がわかっている。過去一世紀の間に、生活環境の変化にともなって、「◇◇」も上がっている。
   < p174 >

2. 「成長の意識」：自分の「〇〇」は自分で「◇◇」できるという信念。/「固定された意識」：自分の「〇〇」は生まれつき決まっているという思い込み。
   < p188 >

3. 「〇〇」を持った生徒は、いっそう積極的に学んで、好成績を収めた一方で、「◇◇」を持つ生徒は、自分の知能は「△△」と思い込み、それほど成果をあげられなかった。
   < p188 >

4. 困難や失敗に直面すると何もできない人と、新しい戦略を考え、二倍努力して失敗を乗り越えようとする人の根本的な違いは、「〇〇」のとらえ方。自分は頭が悪い、失敗したのは「◇◇」が足りないせいだ、ととらえる人は、手も足も出なくなる。これに対して、失敗したのは「△△」が足りなかったから、あるいは「◆◆」がまずかったからと考える人は、さらに努力を重ね、ちがうやり方を試してみるのだ。
   < p188 >

5. 「成果」を目標にする学生は、自分の能力を「〇〇」しようとし、「学ぶこと」を目標とする学生は、新しい知識や技術を「◇◇」しようとする。
   < p188, p189 >

6. 「成果」を目指す人は、無意識のうちに自分の潜在能力を「〇〇」する。能力の証明や見せびらかしが目的なら、「◇◇」のある課題を選ぶ方がいいからだ。こういう人は、できるところを見せたいがために「△△」。一方、「能力の強化（学ぶこと）」を目的とする人は、つねに「〇〇」課題を選び、失敗しても、もっと集中して独創的に練習に励むための「◇◇」ととらえる。
   < p189 >

7. 学習技術は、「積極的な要素」の裏付けがなければ活かされない。積極的要素とは、「〇〇」の大部分は「◇◇」できるという単純だが深い理解のこと。
   < p191 >

8. 実は専門家の技術のほとんどは遺伝やIQの高さによるものではない。何千時間もの「〇〇」の継続のおかげである。「〇〇」とは、「◇◇」を明確に定め、たいてい「△△」で、現在の「◆◆」を越えようと努力を重ねることだ。
   < p192 >

9. 我々が努力するのは、努力そのものが「〇〇」を広げるからだ。自分の「◇◇」こそが、なりたいものややりたいことを実現する鍵となる。努力すればするほど、「△△」が増えていく。そういう原則にしたがって成果を重ねていくのが「◆◆」を持って生きるということ。
   < p208 >

復習リマインダー

　　豊川 ひろこ

第8章 学びを定着させる

1. 「想起練習とは何か」：自分で「〇〇」をすること。再読ではなく、記憶から知識や技術を「◇◇」を学習の中心に置くべきである。
   < p210 >

2. 「想起練習をどう勉強法に取り入れるか」：教科書や講義ノートを読むときに、ときどき手を止め、テキストを見ずに「〇〇」する。 クイズのあとは答え合わせをして、「◇◇」と「△△」を正確に把握しているかどうか確かめる。クイズを使って自分の「◆◆」を発見し、その範囲の学習を強化して「◆◆」を克服する。 新しく学んだことを思い出すのが「▲▲」ほど、学習効果は高まる。間違えたとしても、「●●」さえ怠らなければ、失敗ではない。
   < p210, p211 >

3. 再読によってテキストに慣れることには二つの問題がある。一つは「〇〇」と思い込むこと。もう一つは「◇◇」という間違った認識を持つことだ。それに対して、主要な概念や解釈について自分でクイズをすれば、周辺情報や教授の言い回しではなく、中核となる「△△」を理解するのに役立つ。また自分が理解していること、学び足りないことを、「◆◆」的に知ることができる。さらに、クイズには「▲▲」を防止する効果もある。
   < p211, p212 >

4. 「間隔練習とは何か」：同じ教材を「〇〇」をあけて複数回学ぶこと。
   < p213 >

5. 一つのことに長い時間をかけて集中し、習得したいことを繰り返し練習するほうが良さそうに見える。しかしそれは「〇〇」に入っているだけですぐに「◇◇」。 まえに学んだことを少し忘れるくらい学習の間隔をあけると、「△△」をしなければならない。 その「△△」で「◆◆」が目立って憶えやすくなり、他の知識やさらに新しく学ぶこととしっかり「▲▲」。
   < p213, p214 >

6. 「交互練習とは何か」：数式を学ぶなら、一度に「〇〇」を勉強し、解法のちがう問題を「◇◇」解くようにする。様々な種類の問題を「△△」ことで、種類を「◆◆」、その種類に「▲▲」する特徴に気づく能力が養われる。
   < p215, p216 >

7. 一種類の問題をマスターしてから次の種類に進む「〇〇」は、どんどん上達していると本人も感じるし、外からもそう見える。それに対して、一種類の練習を中断して他の種類に移るやり方は、一貫性もなく「◇◇」に見える。交互練習の方が優れた成果がある時さえ、学習者は「〇〇」の方が効果的だと感じるが、それは「△△」であることが証明されている。
   < p216 >

8. 「精緻化とは何か」：新しい教材に新しい「〇〇」や「◇◇」を見つけるプロセス 。たとえば、自分の「△△」で誰かに説明したり、教室の外の自分の生活とどう関わるか考えたりして、その教材を「◆◆」と関連づける。 新しい知識を、「◆◆」と結びつけて精緻化するほど、新しい知識への理解は深まり、結びつきが強化されて「▲▲」しやすくなる。
   < p216, p217 >

9. 「生成練習とは何か？」：答えや解き方を「〇〇」まえに「◇◇」してみること。たとえば、文章中の「△△」を埋めるような簡単な練習でも、単に完全な文章を読むより学習が深まり、記憶に残る。 「◆◆」は生成練習の一つで、課題に取り組み、問題にぶつかり、創造力と蓄積した知識で解決を図る。 始めたときにはわからないことばかりで頭を悩ませたとしても、「▲▲」より、はるかにしっかり学び、記憶することができる。
   < p217, p218 >

復習リマインダー

　　四元 泰久

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